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世界銀行 東京開発ラーニングセンター(TDLC)

都市開発実務者向け対話型研修(テクニカルディープダイブ:TDDs)

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「都市開発実務者向け対話型研修(テクニカルディープダイブ:TDDs)」は、TDLCの代表的な1週間の実践的知見共有プログラムです。日本国内外の注目すべきベストプラクティスの知見を集約・共有し、途上国における世界銀行の都市開発関連のプロジェクトで実践できる解決策を生み出すことを目的としています。

TDDは、毎年5-6回開催され、世界銀行の都市開発事業に取り組む途上国の政府関係者、実務者、そしてプロジェクトチームが一堂に会します。各セッションでは、ピアラーニング(参加者同士の対話学習)の機会を設け、参加者がTDLCの専門家や都市開発分野で活躍する実務者コミュニティとつながる機会を提供しています。


"都市開発に関わる解決策は、多様な社会や文化を認識した上で、各都市のニーズや状況に合わせて開発・適応しなければなりません"
ウガンダ代表の参加者

TDDは多様な学習手法やアクティビティから構成される学習プログラムです。参加者は、様々な事例に触れながら、国内外の実務者や専門家と交流する機会を得ることができます:

  • 専門家による講義:日本と世界各地から専門家や実務者を招き、TDDのテーマに関連する知識と経験を共有します。専門家との個別の面談やネットワーキングは参加者にとって価値ある経験となります。

  • 現地視察:対話型研修の目玉となる現地視察を通じて、参加者は日本の都市開発の取り組みの現場を直接目にし、見聞を深めることができます。

  • 参加者同士の学びあい:TDDでは「シフト・アンド・シェア」と呼ばれるセッションを設けています。そこでは、各参加者が小グループに分かれ、自国で直面している課題を議論するとともに、解決策や手段を共有します。この対話セッションを通じて、参加者は自国で活用できる実践的な解決策を新たに学ぶことができます。

  • フォローアップ:TDDは、課題解決を目的とした参加者主体のプログラムで、最終日には、特定の開発課題に対する実施可能な行動計画(アクションプラン)を策定します。さらに、自国での行動計画の実施を促すため、TDDのフォローアップとして技術協力や専門家によるアドバイザリー支援、借入国のプロジェクト対象地域への日本人専門家派遣といった融資事業向け技術協力を提供しています。


2023年度実績

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TDDは参加者とその国に幅広いメリットを供与することができました:

  • 5つのTDD(手ごろな住宅、質の高い都市インフラ投資、ネイチャーベースソリューション、都市危機の管理、都市と気候変動)を実施しました
  • 52の世銀プロジェクト、総額82億8,000万米ドル、対象受益者は約4,300万人(四捨五入を考慮)
  • 参加国は37カ国で、アフリカと東欧・中央アジアからの参加者が最も多い
  • 149カ国の代表と51人の世界銀行タスクチームリーダーからなる200人の知識受領者 (42%が女性)
  • 日本の専門家50名、海外の専門家59名、合計109名の専門家が参加
  • 日本の7都市の教訓やベストプラクティスを紹介


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