概要
北九州市は、経済成長と環境問題への取り組みに成功し、国際的に高い評価を得ています。2011年、グリーン成長を目指す工業都市である北九州市は、経済協力開発機構(OECD)により、パリ、シカゴ、ストックホルムとともにアジアで初めての「グリーン成長都市」に選定されました。また、循環型社会の実現に向け、国連環境計画(UNEP)などの国際機関と連携し、アジアにおける海洋プラスチックごみの課題に対する取り組みなど、様々な国際的な活動を支援しています。
2017年にTDLCの都市連携プログラム(CPP)のパートナー都市として締結した北九州市は、廃棄物管理などに関するTDD研修やイベントなどで、同市のノウハウや知見を提供しています。同市の知見は、世界銀行が融資事業を展開する途上国にて、廃棄物管理や環境課題に取り組む都市開発の実務者や政府関係者に新たな視点やソリューションを提供しています。また、技術協力プログラムを通じて、TDLCは同市の代表者や専門家を各都市に派遣し、現地におけるノウハウの適用を支援しています。
主要な連携テーマ
- 廃棄物管理
- 循環型経済
- 海洋ごみ
北九州市からのコメント
世界銀行と北九州市との都市パートナーシップ締結以来、「北九州モデル:廃棄物管理と洪水リスク管理」作成や廃棄物実務者研修の開催、パナマ市への専門家派遣の実施など、世界銀行との連携によって、本市にとっても多くの成果を得ることが出来ました。今後とも世界銀行のネットワークを活用させていただきながら、本市の環境国際政策を推進し、世界のSDGsの達成に貢献していきます。
主な連携実績
- 2021年10月
第10回アジア・スマートシティ会議:世界銀行セッションに市職員が登壇し、脱炭素社会に向けての北九州市におけるスマートソリューションの設計と推進、留意点や学んだ点を共有した。 - 2021年10月
都市開発実務者向け対話型研修(TDD): 廃棄物管理と循環型経済に市職員が登壇し、循環型経済の発展を支える北九州市の廃棄物管理手法「北九州モデル」について紹介、議論した。 - 2021年7月
低炭素・気候変動対応型都市に向けた世界銀行知識共有シリーズ #2:省エネルギー型廃棄物管理に市職員が登壇し、廃棄物発電等、同市による省エネルギー型廃棄物管理のスキーム及び施設を紹介した。 - 2020年10月
TDLCと協力し廃棄物管理に関するTDD研修を初めてオンラインで実施。市の職員や専門家が参加者に向けてケーススタディやソリューションを紹介した。 - 2019年11月
TDLCと協力し廃棄物管理に関するTDD研修を実施。期間中、海洋プラスチックと海洋ごみ関する国際シンポジウムをTDLCと共催し、約500人が参加した。 - 2019年10月
TDLCと横浜市が共催した「第8回アジア・スマートシティ会議」の世界銀行セッションにおいて、市職員が北九州市のスマートシティの取り組みについて発表した。 - 2018年11月
TDLCがパナマ市で実施した技術協力に市職員や専門家が同行し、市環境局国際環境戦略課のコンサルタントが廃棄物管理や洪水管理などの経験や教訓について発表した。 - 2018年9月
廃棄物管理に関するTDD研修にて、市の職員が登壇した。 - 2017年3月
廃棄物管理に関するTDD研修にて、市の職員が登壇した。
*2021年11月現在
主な出版物