世界各都市におけるごみの種類や管理の仕方は異なりますが、共通の課題(廃棄物管理に関する計画や政策、持続可能な資金調達、適切な技術の導入、非正規労働者の待遇改善、市民や民間組織との協力など)が数多くあります。
これらの世界共通の課題に対し、世界銀行東京開発ラーニングセンター(TDLC)は2020年10月19日〜23日、都市連携プログラム(CPP)のパートナーシップ都市である北九州市や福岡市とともに、「廃棄物管理に関する都市開発実務者向け対話型研修(テクニカル・ディープ・ダイブ:TDD)」をオンラインにて開催しました。
本TDD研修では、特に医療廃棄物の処理に関する課題や対応策に焦点を当てながら、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大がもたらした喫緊の課題も取り上げました。また5日間にわたるセッションでは、日本の都市が長年取り組んできた循環経済(サーキュラー・エコノミー)や世界各国の動向を紹介しました。各国の参加者が自国の課題を共有することで互いに学び合い、みんなで共通の課題に対する適切な対応策を考える機会を提供しました。