概要
京都市は、1200年以上にわたって日本の伝統、文化および歴史を守ってきました。794年の遷都以来、京都は華麗で繊細かつ独特の文化を育み、歴史の流れの中で日本文化の源とみなされるようになりました。以来、京都市は文化遺産すなわち「京都らしさ」を守り継承しつつも、観光都市として成長し、そして近年では創造産業を発展させるため、スタートアップなどの新興産業を支援しています。伝統文化を守りつつも経済力の向上を実現してきたこの京都市のユニークなまちづくりの手法に、世界の注目が集まっています。
TDLCは、2017年に京都市と都市連携プログラム(CPP)として連携を結び、観光都市に関する事例を紹介する他、近年では、先端分野テーマである「創造都市の形成」に関するTDD研修を実施し、出版物を制作しています。また観光都市としての知見やノウハウを、技術協力プログラムを通じて途上国に共有しています。
主要な連携テーマ
- 文化遺産
- 都市再生
- 持続可能な観光
京都市からのコメント
京都では,これまでから,観光が文化と地域コミュニティの好循環を生み出し,まちづくりのプロモーターとしての役割を果たしてきました。こうした関係を適切にマネジメントする京都モデルは,国連の観光・文化京都会議2019における観光・文化京都宣言にも明記され,世界に発信されました。TDLCとの連携によって,この京都モデルを全世界に波及させ,観光課題解決先進都市として,SDGsの達成にも寄与してまいります。
京都市観光政策監 糟谷 範子
主な連携実績
- 2022年3月
都市開発実務者向け対話型研修(TDD):低炭素・気候変動対応型都市に市職員が登壇し、気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)以降の京都市の気候変動対策や活動を説明した。また、環境に優しく低炭素な資本投資計画を策定し実行するために、京都市が重視してきた要素について説明した。 - 2021年11月
クリエイティブ都市イベントシリーズ#2:「京都:クリエイティブ都市」レポート発表イベントにて、京都市観光政策監が開会の挨拶に登壇した。 - 2020年1月
創造都市の形成をテーマとしたTDD研修にて、京都市の代表者や、京都市のクリエイティブ・コミュニティの主要な担い手が登壇者として参加した。 - 2018年6月
文化遺産と持続可能な観光に関するTDD研修にて、京都市の代表者が登壇した。 - 2017年4月
文化遺産保全と防災に関するTDD研修にて、京都市の代表者が登壇した。
*2022年6月現在
主な出版物