2016年8月27~28日、ケニアで第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)が開催されます。TICADは、アフリカの開発をテーマとする国際会議で、1993年以降日本政府が主催し、世界銀行も共催しています。第1回から第3回は東京で、第4回と第5回は横浜で開催されてきましたが、今後は3年に一度となり、今年8月27日~28日、初めてアフリカのケニアで開催されます。これに向け、世界銀行東京事務所では、TICADとアフリカ各国の課題と展望に関するTICADセミナーシリーズを開催しています。
安倍首相は、昨年9月に開催された第3回日・アフリカ地域経共同体議長首脳会合で、モンバサ・北部回廊、ナカラ回廊、西アフリカ地域を3重点地域として広域総合開発への支援を重視すると表明しました。TICADセミナーシリーズの第1回ではモザンビーク、第5回はケニアを取り上げましたが、7 回目となる今回は、西アフリカ地域を取り上げることとし、特にコートジボワールに焦点を当てました。
セミナーの冒頭、塚越保祐・世界銀行グループ駐日特別代表が挨拶を述べた後、加藤宏・国際協力機構(JICA)理事がJICAが支援する「西アフリカ成長リング」マスタープランの策定状況について、関山護・丸紅パワーシステムズ会長・経済同友会アフリカ委員会委員長が今年3月20日から23日までコートジボワールに派遣された「アフリカ貿易・投資促進合同ミッション」報告と日本企業の視点から見た現況・展望について、それぞれ基調講演を行いました。続いて、ピエール・ラポルテ世界銀行コートジボワール・ベニン・ブルキナファソ・ギニア・トーゴ担当局長(アビジャンよりテレビ会議で参加)とジェローム・クロー・ウェア駐日コートジボワール大使がコメンテイターとして登壇し、世界銀行グループの取り組み、コートジボワールの現況と課題について、それぞれ話しました。
次回のTICADセミナー(第8回)は7月13日(水)に開催予定です。詳細が確定しましたら、ウェブサイト上に掲載します。
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プログラム:
挨拶
塚越保祐 世界銀行グループ駐日特別代表
講演
加藤 宏 国際協力機構(JICA)理事
当日の資料: Corridor Development for West Africa - Growth Ring Master Plan (PDF)
関山 護 丸紅パワーシステムズ株式会社会長・経済同友会アフリカ委員会委員長
当日の資料: Infrastructure development and business opportunity in West Africa (PDF)
コメント
ピエール・ラポルテ 世界銀行コートジボワール・ベニン・ブルキナファソ・ギニア・ トーゴ担当局長(テレビ会議でアビジャンより参加)
ジェローム・クロー・ウェア 駐日コートジボワール大使
当日の資料: Infrastructure Development and Business Opportunities in West Africa: Focusing on Côte d’Ivoire (PDF)
過去のTICADシリーズ
TICADセミナーシリーズ第6回「リベリアの現況・課題と企業の社会的責任(CSR)の取り組み事例」(2016/5/9)
TICADセミナーシリーズ第5回 「ケニアおよび周辺国のインフラ開発とビジネス機会」 (2016/2/24)
TICADセミナーシリーズ第4回 「アフリカにおける土地利用計画と空間開発:都市の健全な成長に向けて」 (2016/1/22)
TICADセミナーシリーズ第3回「アフリカにおける気候変動への対策」 (2016/1/13)
TICADセミナーシリーズ第2回 「乳幼児の栄養改善:アフリカでの取り組み」 (2015/12/4)
TICADセミナーシリーズ第1回「モザンビーク大使と2016年TICAD(第6回アフリカ開発会議)を考える (2015/10/7)