地震ハザードマップを用いたコミュニティー防災
2016年05月16日 (月) 10:00-12:00
「地震ハザードマップを用いた防災」セッションでは、パネリストと参加者が、科学的情報を正確に反映したハザードマップ作成に関する経験や、リスク評価から災害への事前準備プロセスにおいて地域社会が中心となることを確実にするための革新的な方法の開発について経験を共有しました。
齋藤恵子 世界銀行グループ 防災グローバル・ファシリティ (GFDRR) 防災専門官と、山崎吉高 OYOインターナショナル株式会社 地震災害管理部門 部門長は、地域ハザードマップ作成実習が災害への事前準備につながることについて、日本の地方自治体の経験と事例を紹介しました。
マリア・テレサ・ロドリゲス・ブランドン グアテマラ財団 理事長は、先住民女性団体によるより良いハザードマップ作成プロセスへの貢献やその経験が、女性のリーダーシップ研修にも活かされていると示しました。具体的には、ハザードマップ作成が女性の社会的地位向上への一助となり、人々の生計や災害への事前準備につながると述べました。
プレマ・ゴパラン スワヤム・シクシャン・プレヨグ 理事長は、女性が「受益者としてではなく、変革をもたらす存在」として、リスクの認識に重要な役割を担っていると指摘しました。
清田 英巳 Ibasho 代表は、特に避難の際に時間や配慮を必要とする高齢者を含め、各地域住民の異なるニーズに基づいたハザードマップ作成と事前準備計画が求められることを強調しました。
金田 恵子 世界銀行グループ 防災グローバル・ファシリティ (GFDRR) 東京防災ハブ 防災専門官は、地域住民のニーズをプロセスに取り入れることによりハザードマップが有用なものとなり、さらにそれらが災害への事前準備計画に活かされることを述べました。また、設計事務所である日建設計が開発した「逃げ地図」を使い、70名を超える参加者との対話型コミュニティー地図作成ワークショップを実施しました。
活動報告詳細 »
講演資料
齋藤 恵子
世界銀行グループ 防災グローバル・ファシリティ (GFDRR) 防災専門官
山崎 吉高
OYOインターナショナル株式会社 地震災害管理部門 部門長
「災害に強い地域社会づくりのための地震ハザードマップ作成:日本政府の役割」PDF
マリア・テレサ・ロドリゲス・ブランドン
グアテマラ財団 理事長
「地域社会ハザードマップ作成を通した先住民女性団体の社会的地位向上」PDF
プレマ・ゴパラン
スワヤム・シクシャン・プレヨグ 理事長
「変革をもたらす女性たち:地域社会リスクマップ作成のための市民参加型取り組み」PDF
清田 英巳
Ibasho 代表
「高齢者が主導する強靭な地域社会づくり」PDF
関連資料
「平成27年 さいたま市防災都市づくり計画」PDF