世界銀行東京開発ラーニングセンター(TDLC)と東京防災(DRM)ハブは、防災グローバル・ファシリティ(GFDRR)の専門家とともに、2025年3月3日~7日 に「都市の洪水管理」に関する都市開発実務者向け対話型研修(テクニカルディープダイブ:TDD) を開催します。本TDDには、世界銀行のクライアント国11か国の代表者および都市洪水管理プロジェクトに携わる世界銀行職員の計約35名が参加します。
洪水は最も頻繁に発生する自然災害の1つであり、1980年から2016年にかけて、特に都市部で1兆6,000億ドル以上の損害と22万5,000人以上の死者を出しています。急速な都市化と気候変動により、これらの損失は2050年までに10倍に増加する可能性があります。都市洪水の影響を管理し、都市の強靭性を高めるには、グレー、グリーン、ブルーの対策を含めた統合アプローチが必要です。
本TDDは東京と京都で開催され、セッションや視察を通じて、洪水対策計画、ステークホルダー間の連携、洪水対策インフラへの投資、グレーインフラ及びグリーンインフラの活用や維持管理に焦点を当てます。参加者は、日本および海外の専門家や実務者のセッションを通じて包括的な雨水管理政策やプログラムについて学びます。その一例として、京都市の「雨に強いまちづくり」を取り上げます。また、参加者は、東京都が管理する港湾エリアにおけるさまざまな洪水対策の視察、京都市内での都市型洪水を軽減するための調整池や雨庭の見学、さらに京都市内の雨水トンネルや貯水施設の視察も行う予定です。