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BRIEF 2023年10月30日

開発インパクトのための知識の共有:2024年度におけるTDLCの都市開発実務者向け対話型研修(TDD)プログラム

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COVID-19に関連した渡航制限が緩和されたことを受け、TDLCは運営委員会で承認された24年度(世銀の会計年度は7月から翌年6月)のプログラムを開始しました。TDLCの根幹をなす都市開発実務者向け対話型研修(TDD)は、途上国の世銀プロジェクトで活用できる実用的な解決策を生み出すことを目的に、日本と世界の主要なベストプラクティスを統合、パッケージ化し、提供する1週間の知識共有プログラムです。

以下は、24年度に予定されているTDDの一覧です。 

TDD名**

日程**

1.      固定資産税と土地を活用した資金調達

本TDDは、土地を活用した資金調達や固定資産税の制度が発達している日本や他国の経験をもとに、自治体のインフラ財政・開発、自治体の財政管理、自治体の歳入に影響を与える財政政策に関わる政府関係者間の技術的な知見共有を促すことを目的としています。特に、土地を活用した資金調達と固定資産税の政策・管理に関し、異なる国における課題や解決策に焦点を当てます。  

2023年9月11~15日

2.      質の高い都市インフラのための資金調達

世界全体が低炭素で気候変動に強い未来に移行する中、各国政府と金融機関は、「質の高いインフラ投資(QII)原則」に基づき、経済、社会、環境、開発を推し進めるインフラ投資を加速する必要があります。「質の高いインフラ投資(QII)原則」はG7とG20で採択され、貧困削減と住みやすい地球という、世界銀行グループの目標を達成するための基盤となっています。本TDDは、QII原則に則ったインフラ投資がどのようにコストパフォーマンス、持続可能性、強靭性、社会的包摂、健全なガバナンスを実現するかについて、参加者の理解を深めることを目的としています。

2023年10月16~20日

3.      手ごろな住宅

適切な質・安全性・価格の住宅を供給することは困難であり、各地で問題となっています。本TDDは(i) 住宅のバリューチェーンにおける機会の活用と制約への対応、(ii) 住宅市場の細分化に合わせた調整の仕方、(iii) 民間部門を巻き込んだより手ごろな住宅の供給 (iv) 賃貸住宅 (v) グリーン建設/グリーン住宅開発のためのインセンティブや土地へのアクセスといったトピックを取り上げます。

2023年12月11~15日

4.      公共交通指向型開発(TOD)

本TDDでは、交通結節点を中心とした公共交通指向型開発、公共空間利活用、資金調達、管理、アクセシビリティとラストマイルの接続性を強化した複合交通ハブの計画、土地利用計画と都市再生手段、土地を活用した資金調達などに焦点を置き、公共交通指向型開発に関する国内外の政策や実践事例を学びます。

2024年1月29~2月2日

5.      都市の水管理

国際金融公社(IFC)と協働で実施されるこのTDDでは、(1) 無収水量の削減、(2)都市の水管理における戦略計画・マスタープランなどをトピックを取り上げます。

2024年2月26~3月1日

6.      都市と気候変動

本TDDは、気候変動への適応と緩和の目標を達成するために都市が取り組むべき部門横断的な戦略的計画や事業実施方法について取り上げます。自治体の政策やサービス、温室効果ガス排出を緩和しグリーン成長を促進するためのアプローチや、グリーンテクノロジーをよりよく統合した都市計画・開発について多角的に議論します。

2024年3月11~15日

7.      防災と健康

本TDDでは緊急時の医療提供、医療施設、医療システム、総合的な対応システム、強靭なインフラを可能にするアプローチなど、健康上の緊急事態と災害リスク管理を取り上げます。

2024年4月22~26日

8.      廃棄物管理(セネガルにて実施予定)

本TDDは海外で実施する初めてのTDDです。アフリカおよび中東・北アフリカの国々を対象に廃棄物管理の在り方について議論します。特に(i) 廃棄物収集エコシステム、インフォーマルセクターの統合 (ii) 廃棄物の処理・埋立処分、民間セクターの参加(DBOなど) (iii) 資金調達、気候変動資金調達 (iv) 組織的なキャパシティビルディングなどのトピックを取り上げます。

2024年5月27~31日

** 各TDDの日程と副題は目安であり、変更される可能性があります。