QIIパートナーシップへの資金需要は依然として高い水準であり、2023年度末までに54件の追加承認があり、その総額は1,420万ドルに達しました。これにより、QIIパートナーシップの実施期間中(2017年度から2023年度)に提供されたグラントは合計229件、総額は6,400万ドル相当となりました。同時に、グラントの価値は総額6,400万ドルに増加しました。
QIIパートナーシップへの資金需要は依然として高い水準であり、2023年度末までに54件の追加承認があり、その総額は1,420万ドルに達しました。これにより、QIIパートナーシップの実施期間中(2017年度から2023年度)に提供されたグラントは合計229件、総額は6,400万ドル相当となりました。同時に、グラントの価値は総額6,400万ドルに増加しました。
セクターへの影響
QIIパートナーシップにおける重点分野は、引き続き都市インフラ(30%)、運輸(25%)、水(20%)となっています。2023年度はエネルギー(11%)、デジタル開発(5%)、ガバナンス(9%)への支援についても着実な成長がみられました。 また、2023年度においてQIIスタンダードグラントの約50%には、インフラプロジェクトの計画、設計、実施、管理に関連するデジタル分野への支援が含まれており、とりわけサイバーセキュリティの向上、効率性、透明性の強化に重点が置かれています。
地理的なパートナーシップ
QIIパートナーシップにより支援された国の数は増加を続けています。2023年度末までに、QIIパートナーシップのグラントは、全地域にわたって75カ国に達し、前年度の66か国から増加しました。200万ドル以上のグラント支援を受けた上位5か国は、インド(520万ドル)、バングラデシュ(320万ドル)、インドネシア(240万ドル)、モザンビーク(220万ドル)、ブラジル(210万ドル)です。アルゼンチン、ジブチ、モンゴル、ネパール、ペルー、フィリピン、タンザニア、ベトナムに対しても、それぞれ100万ドル以上のグラント支援が実施されました。
地域別の実績については、サブサハラ・アフリカ(SSA)が最大の受益地域となっており、2017年度以降、資金総額の4分の1を超える約1,700万ドルのグラント支援が同地域に対し行われました。南アジア地域(SAR)が1,150万ドル(18%)でこれに続き、ヨーロッパ・中央アジア(ECA)は870万ドル(14%)で3番目となっています。
世界銀行オペレーションに対するQIIパートナーシップのインパクト
QIIパートナーシップは2023年度末時点において、201件のスタンダードグラント及びジャストインタイムグラントを承認しています。その承認額は約5,780万ドルとなっており、2022年度末時点の承認額である4,700万ドルから大きく増加しました。これらのグラント支援を通じ、総額約500億ドル規模となる世界銀行実施のインフラプロジェクトにQII原則を組み込む活動やQII原則との整合性を取りながらプロジェクトの準備や実施を支援する活動が行われてきました。
QII パートナーシップは、世界銀行のインフラ事業に大きな付加価値をもたらしています。QIIパートナーシップの原資1ドルにつき、世界銀行のインフラプロジェクト投資約850ドルが支援されています。