[要訳]
ワシントン D.C. 2012年1月3日 – 世界銀行のゼーリック総裁はこのほど、ラテンアメリカ・カリブ海地域総局副総裁を務めたパメラ・コックスを東アジア・太平洋地域総局副総裁に任命し、同地域における世銀の融資・助言業務および中所得国との関係強化にあたるよう指示した。
コックス副総裁は、以前にベトナム、ラオス、カンボジア、ミャンマー、フィリピン、マレーシア、タイ、韓国の業務を担当した経験を有する。「東アジア地域での業務に再び携わることになり大変喜んでいます。同地域は過去15年間で、他のどの地域よりも早いスピードで成長と貧困削減を達成しました。この地域が世界経済に与える影響は益々重要になってきています。」
ラテンアメリカ地域は特に災害リスク管理分野での成功例が特筆されるが、同地域を長く担当したコックス副総裁はこの分野での高い知見と経験を有しており、同じく自然災害リスクの高い東アジア地域で活かされることになるだろう。 また、自然災害や気候変動の深刻な影響に直面する太平洋地域に対しても引き続き支援が行われる。「災害リスク管理への初期投資は人命を救うだけでなく、経済的観点からも理にかなっているのです。」
新副総裁としてパメラ・コックスは、東アジア・太平洋地域22か国を担当するスタッフ及び297億ドルに上るポートフォリオを統括することになる。2012世銀会計年度(2011年7月1日~2012年6月30日)の同地域に対する融資承認推定額は、国際復興開発銀行(IBRD)と国際開発協会(IDA)をあわせて67億ドルと予測される。
前任者のジム・アダムス副総裁は30年以上にわたる世銀での勤務を終え引退する。
プレスリリース全文(英語)
Pamela Cox Appointed as New World Bank Vice President for East Asia and the Pacific