セネガル ダカールBRTパイロットプロジェクト(Dakar Bus Rapid Transit Pilot Project)は、ダカールとゲジャワイ間の都市モビリティを強化するため、BRT(バス・ラピッド・トランジット)の導入を目的とし、2017年5月25日に世界銀行理事会で承認されました。プロジェクト総額4億2630万米ドルで、このうち世界銀行グループが貧困国向けに無利子の融資を提供する国際開発協会(IDA)から、合計3億3150万米ドルを拠出しました。
同プロジェクトは、BRTインフラ・車両・システムの整備、公共交通ネットワーク再編成・道路整備、キャパシティビルディング・プロジェクト管理、道路安全性という4つのコンポーネントで構成されています。
本プロジェクトにより、2024年1月14日、アフリカ大陸で初となる全電化のBRTシステムがダカールに誕生しました。世界銀行のブログ Five reasons to get excited about the Bus Rapid Transit in Dakar, Senegal (ダカールBRTが魅力的である5つ理由)では、アフリカでもっとも急成長を遂げる都市であるダカールにおけるより良い交通手段の提供、交通渋滞が深刻化するなかでより速い通勤の実現、大気汚染と温室効果ガスの削減、アフリカの他の都市で導入するべきプロジェクトの見本の提供、民間資金とパートナーシップの動員という5つの点をその魅力として取り上げています。
今回のモーニングセミナー(第207回)では、本プロジェクトを担当するタスク・チーム・リーダーのフランク・タヤンディエ世界銀行西部・中部アフリカ地域総局主任運輸専門官より、本プロジェクトの概要を日本の皆様に向けてオンラインでご紹介しました。
スピーカー
フランク・タヤンディエ
世界銀行 西部・中部アフリカ地域総局 主任運輸専門官
発表資料
Implementing the first electric BRT in Africa The Dakar BRT Project(英語、PDF)