世界銀行 包摂的な都市ナレッジサイロブレーカー協力
活気に満ちて住みやすい都市空間を形成するためには、地域住民がその過程に関わることが重要です。
横浜市が先駆的な取り組みとして提唱した「横浜都市デザインスケッチブック(YUDS)」は、地域レベルで都市計画に携わるための市民参加型で共創型の手法です。この手法では、横断的なスケッチを用いて、都市に関する市民のビジョンやアイディアを具体的な都市デザインにつなげていきます。YUDSは、コミュニティの都市への関心を醸成し、自治体の様々な制度や事業のプロセスにおいてコミュニティの関わりを高めていくことに寄与するものです。こうした横浜市の経験をもとに、YUDSの手法は2019年から2020年にかけて、パナマのパナマシティとコロンビアのバランキージャという2つの異なる都市環境で試験的に導入され、成功を収めました。
このたび東京開発ラーニングセンター(TDLC)は、YUDSの手法と途上国に応用する上での教訓をまとめた「横浜都市デザインスケッチブック」を刊行しました。このガイドブックを記念し、イベントを開催しました。過去50年にわたる横浜の都市づくりのあゆみを振り返りながら、YUDSに象徴される市民参加型都市デザインの成果と意義、そして海外への応用可能性について議論しました。また、横断的なスケッチというシンプルかつ強力なツールを使用することで、言語や世代、社会的立場を問わず、コミュニケーションの障壁を乗り越え、参加者間の合意形成を図る方法を紹介しました。
【録画】
日本語:https://youtu.be/puAOV-AABeU
英語:https://youtu.be/7hm-rb57BCw
スペイン語: https://youtu.be/5dZSiHI1ytw