低炭素・気候変動対応型都市に向けた世界銀行知識共有シリーズ:2021年4月−2022年2月
低炭素・気候変動対応型都市に向けた世界銀行知識共有シリーズ:2021年4月−2022年2月
世界の全人口の半分以上が集中する都市は、地球全体の4分の3に当たる温室効果ガス(GHG)の排出源となっています。多くの都市、国や地域では、2050年までに実質排出量をゼロにするという目標の達成を目指し、あらゆる関係者の意識を高め関与を促すために様々なイニシアチブが検討されてきました。しかし、低炭素・気候変動対応型都市開発を加速させるには、組織の縦割りを解消し、分野や省庁を超えた協力を行うための一層の取り組みが必要です。
低炭素で強靭性に優れた都市開発を進める上で、都市が果たす役割は重要ですが、都市はそれぞれに特有の状況や特徴を踏まえた個別アプローチを策定しなければならないという共通の課題を抱えています。都市は取り組みを進めていく中で、自分たちにとっての低炭素社会とは何かを理解し、世界の優れた気候変動対策事例から学び、それぞれの都市にふさわしい計画や政策を策定・実施する必要があります。
東京開発ラーニングセンターは、低炭素・気候変動対応型都市に向けた知識共有シリーズを開催します。本プログラムでは、低炭素都市の実現に向けて最先端のソリューションを実践している日本と海外の都市の知見を紹介します。
主催:世界銀行東京開発ラーニングセンター(TDLC)
協力:世界銀行都市・防災・強靭性・土地グローバルプラクティス(GPURL)、世界銀行環境・天然資源・ブルーエコノミー・グローバルプラクティス(ENB)
日本政府は、2050年までにカーボンニュートラルを実現することを宣言し、環境への投資を拡大しています。経済産業省は、カーボンニュートラルの推進活動の一環として、地域の企業の炭素排出削減を収益化するため、カーボン・クレジット取引市場の実証実験を2023年度中に開始することを発表しました。 日本のカーボン・クレジット市場は、二国間クレジット制度(JCM)、J-クレジット制度、非化石証書、ボランタリークレジットなど、既存の炭素取引システムを活用して活動を開始することが見込まれています。2020年7月には、環境省が「JCMグローバルパートナーシップ」を発足させました。JCMのパートナー国と、JCMに貢献する、またはパリ協定の市場メカニズムに関心を持つステークホルダーの間で多国間パートナーシップを促進することを目指しています。
TDLCの「低炭素・気候変動対応型都市に向けた世界銀行知識共有シリーズ」の第6回目となる本イベントは、上記の背景を踏まえつつ、以下の目的を達成することを目指して実施されました。
録画は下記のリンクからご覧ください。
*順不同、敬称略。
英語:https://youtu.be/wT50tCTrJgQ
日本語:https://youtu.be/fHLgNK_LYS0
主催:世界銀行東京開発ラーニングセンター(TDLC)
協力:世界銀行都市・防災・強靭性・土地グローバルプラクティス(GPURL)、世界銀行環境・天然資源・ブルーエコノミー・グローバルプラクティス(ENB)、世界銀行金融・競争力・イノベーション・グローバルプラクティス(FCI)、世界銀行マクロ経済・貿易・投資グローバルプラクティス(MTI)
カーボンプライシングは、炭素汚染に価格をつけることで炭素排出量を削減する手段として、多くの政府が採用しているメカニズムです。カーボンプライシングの一つに、キャップ・アンド・トレード制度とも呼ばれる排出権取引制度があります。その名の通り、温室効果ガスの総排出量に上限を設け、排出量の少ない企業が排出量の多い企業に余剰の排出枠を売る(企業同士で取引を行う)ことができる制度です。この制度は、これまで責任を果たしてこなかった企業に対して炭素汚染に関する支払いを課すものですが、より重要なのは、排出量を削減してよりクリーンな投資を行うインセンティブを提供することです。同時に、排出量の少ない企業には、市場で販売できるクレジットという形で報酬を提供します。また、炭素に付いた価格は、クリーンテクノロジーと市場のイノベーションを促進し、低炭素型の新たな経済成長の原動力となります。
「低炭素・気候変動対応型都市に向けた知識共有シリーズ」の第5回目となる本イベントでは、東京とタイにおける経験、教訓、解決策に触れつつ、以下の2つのテーマを中心に議論を展開しました。
本イベントでは、温室効果ガス(GHG) 排出量削減に向けてカーボンプライシングを推進・実施している日本や他国の優れた事例や政策を紹介しました。また、責任を果たすべきステークホルダーとして民間企業やビジネスリーダーを巻き込んでいる取り組みも取り上げました。
録画は下記のリンクからご覧ください。
*順不同、敬称略。
【録画】
英語: https://youtu.be/HaGPi1m4A-A
日本語: https://youtu.be/6SbIEH9kzf0
主催:世界銀行東京開発ラーニングセンター(TDLC)
協力:世界銀行都市・防災・強靭性・土地グローバルプラクティス(GPURL)、世界銀行環境・天然資源・ブルーエコノミー・グローバルプラクティス(ENB)、福岡市
都市は地球全体の4分の3に当たる温室効果ガスの排出源であるとともに、ヒートアイランド、洪水、健康危機など、気候変動の影響を吸収する役割も担っています。気候変動の影響を軽減し、カーボンニュートラルという目標を達成するため、都市はより「気候変動に対応した」都市計画を行う必要があります。その中には持続可能でレジリエントな都市形態、より慎重な土地利用とゾーニングの規制、気候に焦点を当てた地域レベルの政策、都市インフラと空間デザインの計画と最適化、テクノロジーとイノベーションの活用、接続性、緑地、密度、気候リスクと将来の成長トレンドの考慮など、様々な側面から構成されています。また、民間セクターが都市と連携して気候変動に配慮した都市づくりを推進し、維持できるよう、インセンティブを与える環境を整えることも重要です。
「低炭素・気候変動対応型都市に向けた知識共有シリーズ」の第4回目となる本イベントは、福岡市が主催する第13回アジア太平洋都市サミット(APCS)のサイドイベントとして、「気候変動に対応したスマートなまちづくり」をテーマとし、2021年10月27日に開催しました。 今回のオンラインイベントでは、日本や他国の経験、教訓、ソリューションをもとに、以下の2つのテーマを掲げました。
本イベントでは、気候変動に対応した都市開発を推進する国内外の優れた事例や政策、民間セクターを巻き込んだ取り組みなどを紹介しました。
録画は下記のリンクからご覧ください。
【開会挨拶】
【登壇者】
【モデレーター】
【閉会挨拶】
*順不同、敬称略。
【録画】
世界のエネルギー関連の温室効果ガスのうち、約23%が交通部門から排出されており、今後10年以内には30%以上に達する可能性があると言われています。実際、過去30年にわたり、交通セクターの排出量は他のどのセクターよりも急速に増加してきました。特に途上国においては、急速な都市化に伴い、都市交通によるエネルギー消費と二酸化炭素の排出量が急増しています。都市が低炭素化やカーボンニュートラルを実現し、気候変動の影響を緩和するためには、交通機関の脱炭素化が不可欠です。しかし、グリーンモビリティに関する政策や投資が拡大している一方で、新型コロナウイルス感染症の流行やそれに伴う経済的影響により、この目標の実現を妨げる多くの課題があります。
「低炭素・気候変動対応型都市に向けた知識共有シリーズ」の第3回目となる本イベントでは、以下の目的を達成することを目指して実施されました。
録画は下記のリンクからご覧ください。
【開会挨拶】
【登壇者】
【モデレーター】
【閉会挨拶】
*順不同、敬称略。
【録画】
英語:https://youtu.be/aikA_H6oY4c
日本語:https://youtu.be/Lvb4HoLlqU8
世界の廃棄物年間発生量は、推定で現在の20.1億トンから大幅に増加し、2050年までに34億トンに達すると予測されています。ごみの種類、処理や管理の仕方は都市ごとに異なりますが、総合的な計画や政策、資金の確保、適切な技術の導入、非正規労働者・市民・民間セクターの参画等、どの都市も共通の課題に直面しています。現在、自治体の予算や人材は新型コロナウイルス感染症対策に割かれている状況ですが、一層環境に配慮した省エネルギーで持続可能な廃棄物管理もまた急務です。自治体の重要業務である廃棄物の処理や管理は、世界中の都市が炭素排出削減目標を設定し、低炭素都市開発に向けた戦略を講じる中で不可欠な話題となっています。
低炭素・気候変動対応型都市に向けた世界銀行知識共有シリーズ第二回となる本オンラインセミナーでは、環境に優しく包摂的な廃棄物管理をテーマとして取り上げました。エネルギー効率の良い廃棄物管理の事例や新たな取り組みは何か?野心的な削減目標の達成のためにどのような政策が必要か?といった問いかけから、環境に優しく包摂的な廃棄物管理のグッドプラクティスや新たな取り組みを探りました。
次の2つのテーマを中心に日本及び海外の知見、教訓、施策について考察しました。
録画は下記のリンクからご覧ください。
【開会挨拶】
【登壇者・討論参加者】
【モデレーター】
【閉会挨拶】
*順不同、敬称略。
英語:https://www.youtube.com/watch?v=A4jnQ3gp9U8
日本語:https://www.youtube.com/watch?v=BLMj8cMh85k
低炭素都市に向けた世界銀行知識共有シリーズ第一回となる本ウェビナーでは、省エネルギー建築物をテーマとして取り上げました。今回は、森ビル株式会社や横浜市より登壇者をお迎えし、都市における省エネルギー建築物の計画策定、実施および評価にかかわる経験や知識を共有しました。また、特に新興国にて脱炭素を目標に掲げる他都市にも適用可能なヒントも検討しました。録画は下記のリンクからご覧ください。
【登壇者】
【モデレーター】
*順不同。
英語: https://www.youtube.com/watch?v=nmBnc-m0daw
日本語: https://www.youtube.com/watch?v=w1TrBa-L9o8
スペイン語: https://www.youtube.com/watch?v=jB291-AaotY