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 イベント
途上国における災害予測および早期警報システム改善のための教訓と機会
第14回防災セミナー「途上国における災害予測および早期警報システム改善のための教訓と機会」
2016年9月16日東京


防災セミナー・シリーズ:世界銀行東京事務所、世界銀行東京防災ハブ 共催

気候変動による影響が高まる中、よりタイムリーな災害予測および早期警報を実施するための適切な技術、法的枠組み・制度の整備、効果的なサービス配信などが、災害リスク管理にとって、ますます重要になっています。

日本政府のご支援のもと、世界銀行東京防災ハブは、日本で活用されている手法や技術を取りまとめたナレッジ・プロダクト「日本の水文気象サービスの近代化:防災への教訓」を作成しました。本報告書は、国土交通省、気象庁、河川情報センター、気象業務支援センターを含む日本の専門家の皆様のご協力を得て、国内外における経験と助言をもとに作成されています。

このたび、途上国の専門家、日本の専門家、および世界銀行のプロジェクト・チームによる知見共有の取り組み「分野別実務者研修会合:水文気象サービスと早期警報システム」を実施し、同研修会合の参加者とともに本セミナーを開催します。セミナーでは、途上国における国家水文気象サービスへの過少投資に起因する、国民の安全性や資産の保護に関する優先課題、ならびに日本のソリューションを用いた防災機能向上の機会について議論します。

 

プログラム

開会挨拶

塚越 保祐
世界銀行グループ 駐日特別代表

土谷 晃浩
財務省 国際局 開発機関課長

講演

諏訪 理
世界銀行 防災グローバル・ファシリティ 上級防災専門官
「途上国における災害予測および早期警報システム改善のための教訓と機会」PDF (英語)

モハメッド・グル・ハミディ
アフガニスタン・イスラム共和国 水・エネルギー省 灌漑修復・開発プロジェクト 管理官
「アフガニスタンにおける水文気象サービスおよび早期警報システム:日本の経験に学ぶ」PDF (英語)

トラシ・ナミエル
ブータン王国 経済省 水文気象サービス局 水文気象専門官/技術官
「ブータンにおける水文気象サービスおよび早期警報システム:日本の経験に学ぶ」PDF (英語)

セミュネシュ・ゴラ
エチオピア連邦民主共和国 水・灌漑・電力省 水文・水質委員会 委員長
「エチオピアおける水文気象サービスおよび早期警報システム:日本の経験に学ぶ」PDF (英語)

アレックス・マーティン・カステロン・メイラット
ニカラグア共和国 ニカラグア領土研究所 土地利用計画技術アドバイザー
「ホンジュラスとニカラグアにおける気候変動に強靭な開発のための気象情報および早期警報システムの強化」PDF (英語)

コメンテーター

小池 俊雄
東京大学大学院 工学系研究科 教授 / 水災害・リスクマネジメント国際センター センター長
「途上国における災害予測および早期警報システム改善のための総合的な政策と連携」PDF (英語)

モデレーター

ジェームズ・ニューマン
世界銀行 防災グローバル・ファシリティ 東京防災ハブ 防災専門官

(敬称略)

❖ このセミナーは公開用に録画されます。

スピーカー紹介

セミナー報告

 

 


Image塚越 保祐
世界銀行グループ 駐日特別代表

2013年8月現職に就任。日本の政府、CSO、企業、研究機関等と世界銀行との協力関係強化を使命とする。就任以来、世界銀行東京事務所内に設置された東京防災ハブの設立にも参画。現職就任前、2008-2011年には米州開発銀行理事として同行の融資案件の審議と政策決定に関与。1988-1991年にはアフリカ開発銀行理事としてコートジボワールに駐在。また、1994-1998年には国際金融情報センター・ワシントン事務所長として米国の政策決定過程等につき調査。1980年4月大蔵省 (現:財務省) に入省。

 

Image土谷 晃浩
財務省 国際局 開発機関課長

 

 

 

諏訪 理
世界銀行 防災グローバル・ファシリティ 上級防災専門官

水文気象・防災専門官として、世界銀行 防災グローバル・ファシリティ (GFDRR) にて、気象・気候・水文サービスの向上を通した防災および気候変動対策に取り組んでいる。アフリカ、東南・南アジア、中南米など、各地でプロジェクト準備や実施支援に従事。気象・気候・水文サービスの世界的動向の分析や各国気象水文機関や他国際機関との連携強化も担当。世界銀行入行前は、世界気象機関 (WMO) ジュネーブ本部および在ナイロビ東部南部アフリカ事務所に勤務し、気象・気候サービスにかかるプロジェクト、能力開発、関係機関との連携強化に携わる。また、ルワンダのキガリ科学技術研究所やキガリ高等学校で教鞭をとる。東京では国際協力機構 地球環境部 気候変動対策室に勤務。東京大学理学部卒業後、デューク大学大学院環境学修士課程を経て、プリンストン大学大学院地球科学科博士課程修了。気候科学博士。

 

モハメッド・グル・ハミディ
アフガニスタン・イスラム共和国 水・エネルギー省 灌漑修復・開発プロジェクト 管理官

 

トラシ・ナミエル
ブータン王国 経済省 水文気象サービス局 水文気象専門官/技術官

 

セミュネシュ・ゴラ
エチオピア連邦民主共和国 水・灌漑・電力省 水文・水質委員会 委員長

 

アレックス・マーティン・カステロン・メイラット
ニカラグア共和国 ニカラグア領土研究所 土地利用計画技術アドバイザー

 

Image小池 俊雄
東京大学大学院 工学系研究科 教授 / 水災害・リスクマネジメント国際センター センター長

東京大学大学院工学系研究科教授ならびに水災害・リスクマネジメント国際センター センター長。世界気候研究計画 (WCRP) 統合地球水循環強化観測期間プロジェクト (CEOP) リードサイエンティスト、文部科学省地球観測推進部会委員、国土交通省河川整備基本方針検討小委員会委員。水文および気象分野の第一人者として、全地球観測システム (GEOSS) におけるアジア水循環イニシアチブ (AWCI) や、地球環境情報融合プログラムが取り組む「データ統合・解析システム (DIAS)」を主導。水循環にかかわる現地観測、衛星観測、数値モデリング研究および環境心理学研究を促進することにより、自然災害等の脅威に対する危機管理に有用な情報や手法提供を通した災害リスク軽減や能力開発強化に取り組んでいる。水文・水資源学会国際賞、同学術賞、アメリカ航空宇宙局 (NASA) グループ功績賞他、受賞多数。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了、工学博士。

 

Imageジェームズ・ニューマン
世界銀行 防災グローバル・ファシリティ 東京防災ハブ 防災専門官

2013年世界銀行入行。以降、防災グローバル・ファシリティ (GFDRR) の業務計画全般に携わるとともに、南アジア地域および東アジア・大洋州地域における強靭な都市づくりや地域ポートフォリオ業務を担当。また、世界銀行の都市強靭性診断や、強靭な都市づくりに関するメデジン・コラボレーションの開発に貢献する。インド、ネパール、南アフリカ、ベトナムにおける災害後リスク評価を含む世界銀行のプロジェクトや技術支援にも従事。入行前は、ボルチモア市の10か年財務計画、リスク管理、シティスタット業績管理、オープン・データ業務に携わるともに、副調達官代理を務める。チリ共和国の市場調査組織では、ラテンアメリカ・カリブ海地域の金融と保険を担当。経済学と公共政策学を専門とし、ワシントン大学にて学士号取得後、ジョージタウン大学大学院と、チリ共和国サンティアゴ市にあるアルベルト・ウルタド大学大学院修了。非常勤教授としてボルチモア大学大学院 行政学修士プログラムの公共政策学および統計学の教鞭をとる。

 

(講演順、敬称略)

セミナー概要

セミナー報告

 


世界銀行東京防災ハブは、東京開発ラーニングセンターと協力し、日本の関係機関のご支援のもと、途上国政府関係者、世界銀行プロジェクト・チーム、および日本の専門家による分野別実務者研修会合「水文気象サービスと早期警報システム」を9月12-15日に東京で開催しました。同研修会合の内容を踏まえ、9月16日に第14回防災セミナー「途上国における災害予測および早期警報システム改善のための教訓と機会」を開催、公共の安全と資財の保護の為に重要性が益々高まっている水文気象関連サービスの構築・整備について、様々な課題を議論しました。

世界銀行東京防災ハブは日本政府の支援により、防災分野における様々な日本独自の手法・技術を途上国への参考としてナレッジ・ノートをまとめており、その一つである「日本の水文気象サービスの近代化:防災のための教訓」が本セミナーで紹介されました。

セミナーでは、諏訪理 世界銀行 防災グローバル・ファシリティ 上級防災専門官が、途上国における災害予測向上と早期警報の機会や日本の主な教訓について発表しました。

モハメッド・グル・ハミディ アフガニスタン・イスラム共和国 水・エネルギー省 灌漑修復・開発プロジェクト 管理官から、アフガニスタンにおける自然災害の課題や状況、分野別実務者研修会合から学んだことについて報告いただきました。

トラシ・ナミエル ブータン王国 経済省 水文気象サービス局 水文気象専門官 / 技術官は、ブータンにおいて水文気象関連の災害を管理する上で直面する主要課題や、国内水文気象ネットワークおよびインフラ設備を近代化する戦略計画について紹介されました。

セミュネシュ・ゴラ エチオピア連邦民主共和国 水・灌漑・電力省 水文・水質委員会 委員長は、エチオピアは、系統的に統合された情報の生成や流れ、および早期警報システムが無いため、外部からの支援を必要としていると報告されました。

アレックス・マーティン・カステロン・メイラット ニカラグア共和国 ニカラグア領土研究所 土地利用計画技術アドバイザーからは、ホンデュラスとニカラグアにおける気候変動に強靭な開発を支援する気象情報および早期警報システムの強化への、全体的な取り組みについて発表いただきました。



イベント詳細
  • 日時: 2016年9月16日 (金) 午後4時~午後5時30分
  • 場所: 世界銀行東京事務所 東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビル10階
  • 言語: 英語・日本語 (同時通訳付)
  • お問合せ: 世界銀行東京防災ハブ TEL: 03-3597-1320
  • drmhubtokyo@worldbank.org

日本-世界銀行防災共同プログラム






日本の水文気象サービスの近代化:防災のための教訓



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