日本は、過去、世界銀行の最大の借り手のひとつでしたが、現在第2位の出資国という立場にあり、また防災や国際保健などの分野でも世界の開発のモデルを提供しています。世界銀行では、このような日本とのパートナーシップ強化のための日本人の採用を積極的に進めており、2010年以降4回の採用ミッションを日本に派遣しました。
2016年3月7日から、5回目となる採用ミッションが来日した機会を捉え、世界銀行キャリアセミナー「グローバル社会に求められる人材とは?」を、政策研究大学院大学(GRIPS)と共催しました。セミナーでは冒頭、塚越保祐・世界銀行グループ駐日特別代表、白石隆・政策研究大学院大学学長、菅正広・世界銀行日本代表理事が挨拶を行った後、同ミッションを統括するショーン・マクグラス人事担当副総裁から、途上国開発をめぐる様々な課題と世界銀行グループの役割・機能、世界銀行グループで求める人材像と条件、採用方法、現役の日本人職員の声をビデオを交えて紹介しました。続いて、ウェイ・ワン人事局長、高木佑輔・政策研究大学院大学助教授、同博士課程に在籍する大石陽子さんと田中友実さんも加わり、約150名の会場参加者から質問を受けながら、パネル討論を進めました。
3月9日には、世界銀行キャリアセミナーを京都において、大学コンソーシアム京都と共催しました。
プログラム
挨拶
塚越保祐 世界銀行グループ 駐日特別代表
白石隆 政策研究大学院大学 学長
菅正広 世界銀行 日本代表理事
講演
ショーン・マクグラス 世界銀行グループ 人事担当副総裁
当日の資料:WORLD BANK GROUP An Introduction to Our Organization (PDF)
パネル
ショーン・マクグラス 世界銀行グループ 人事担当副総裁
ウェイ・ワン 世界銀行 人事局長
高木佑輔 政策研究大学院大学 助教授
大石陽子 政策研究大学院大学 政策分析プログラム(Policy Analysis Program)博士課程
田中友実 政策研究大学院大学GRIPS Global Governance Program(G-cube)博士課程
モデレーター
大森功一 世界銀行 東京事務所 上級広報担当官
スピーカー紹介
2012年、世界銀行人事総局副総裁として世界銀行に入行、13年より世界銀行グループ全体の人事を担当。アイルランド国籍。アイルランド国立大学ゴールウェイ校学士号、ダブリンシティ大学修士号、英国ダラム大学経営学博士号取得。アイルランド国防軍でキャリアをスタートさせ、国連平和維持活動で中東に3度派遣される。米国オアシス社のヨーロッパ部門を経て、2005-2008年、ナショナル・アイリッシュ・バンク人事担当役員。2008-2012年、アイルランド最大規模の従業員を抱える国民保健サービス・グループ人事局長として約10万人の職員を統括。 英国人事教育協会(CIPD)フェロー、英国マネージメントアカデミー・メンバー。 |
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