2016年2月25日、ディオメデス・ベロア主任調達専門官の来日にあたり、世界銀行ビジネスセミナー「世界銀行の新調達政策」を開催しました。世界銀行では、2012年より調達政策の見直しを行ってきました。2012年10月と2014年11月には、見直し作業の担当チームが来日し、企業セクターをはじめ日本の皆様からご意見を伺うためのコンサルテーション会合を開催しました。2015年7月、新調達政策が世界銀行理事会で承認され、本年7月1日に運用を開始する予定で、現在スタンダード・ビディング・ドキュメントなどの準備が進められています。
セミナーでは冒頭、塚越保祐・世界銀行駐日特別代表が挨拶を述べた後、ベロア主任調達専門官より、今回の調達政策見直しの背景と目的、現在までの進捗状況、新調達政策の主なポイントと今後の実施計画などの最新状況をご説明しました。さらに、池上隆夫・世界銀行東京事務所ビジネスインフォメーションアドバイザーより、新調達ガイドラインのうち、Value for Money の考え方やコンペティティブ・ダイアローグなどの新しい手続き方法を中心に、日本企業の皆様のご関心を集めている側面を中心をご紹介しました。
世界銀行東京事務所では、池上隆夫・ビジネスインフォメーションアドバイザーと大森功一・上級広報担当官による「世銀プロジェクト入門ワークショップ」をはじめ世銀プロジェクトにおけるビジネス機会に関する講演・説明などにあたり、新調達政策のポイントなどをご紹介してきました。また、池上と大森は、日本企業の皆様の世銀案件におけるビジネス機会に関するご相談窓口として、個別面談、団体・社内向け説明会の開催、ワシントンおよび途上国ご出張の際の世銀事務所訪問アレンジなど各種のサポートをご提供しています。お問い合わせフォーム にて、または、大森 komori@worldbankgroup.org までご連絡ください。
プログラム
冒頭挨拶
塚越保祐 世界銀行グループ駐日特別代表
プレゼンテーション
ディオメデス・ベロア 世界銀行 業務政策・カントリーサービス総局(OPCS)主任調達専門官
コメント
池上隆夫 世界銀行東京事務所 ビジネスインフォメーションアドバイザー
モデレーター
大森功一 世界銀行東京事務所 上級広報担当官
当日の資料:
World Bank Procurement Framework & Business Opportunities (PDF)
Procurement Business Outreach (PDF)
スピーカー紹介
ディオメデス・ベロア 主任調達専門官
2000年、世界銀行入行。組織公正総局(INT)調査官、上級組織公正官を経て、2005年からラテンアメリカ・カリブ海地域総局および欧州・ヨーロッパ地域総局で上級調達専門官。2014年1月より、業務政策・国別サービス総局(OPCS)主任調達専門官として、世界銀行の新調達フレームワークの準備作業に従事。パナマ大学でJD、ジョージワシントン大学でLLM取得。
コメンテーター紹介
池上隆夫 ビジネスインフォメーションアドバイザー
1989年からトラストファンドコンサルタント としてアフリカ局技術部に勤務。域内の上下水道融資プロジェクトに従事。1992年に欧州中央アジア局(ECA)に上下水道エンジニアとして異動。 1997年から2004年までPAS(Procurement Accredited Staff)としてECAの上下水道プロジェクトの調達業務に従事。その後再び上下水道融資業務のタスクマネージャーとして数々のプロジェクトを担当。 2010年に東アジア局に異動、上下水道、洪水対策の融資、調査、助言業務のタスクマネージャーを務める。
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