世界銀行では、太平洋島嶼国に関するビジョンペーパー「太平洋島嶼国の可能性(Pacific Possible)」作成のための準備を、今後12~18か月かけて進める予定です。これまで、太平洋嶼国の持続的開発に向けて、当該の島嶼国政府がどのような取り組みを進めるべきかを提言したペーパーが様々な機関・団体から発表されていますが、今回の世界銀行ビジョンペーパーは、島嶼国が直面する様々な課題を考慮にいれながら、当該の島嶼国政府および周辺・関係諸国(特ーストラリア、ニュージーランド、米国、日本、韓国など)が協力し、測定可能な達成目標を含む行動計画としてどのようなものが可能が分析・提言を行う予定です。
この度、世界銀行の対島嶼国向け支援を統括するフランツ・ドリース・グロス局長(東ティモール・パプアニューギニア・太平洋島嶼国担当)が来日し、現段階での本ビジョンペーパーに関するコンサルテーション会合を開催しました。会合では、ドリース・グロス局長から、本ビジョンペーパーで取り上げる予定の課題・内容をご紹介した後、参加者の皆様から様々なご意見・ご質問をいただきました。本ビジョンペーパーの作成状況については、引き続きウェブサイトなどを通じてご紹介する予定です。
会場の様子
当日の資料:
Pacific Possible: Consultations of Concept (PDF)
参考資料:
"Pacific Possible: Quantifying Long-Term Opportunities and Challenges for Small Pacific Island Countries" Draft Issues Note (PDF)
スピーカー:
フランツ・ドリース・グロス 世界銀行東ティモール・パプアニューギニア・太平洋島嶼国担当局長
大平洋島嶼国12か国に対する約10億米ドルの支援ポートフォリオを統括。2010年から2012年まで、東アジア・大洋州地域のインフラ・環境・農村開発・社会開発セクターマネージャーとしてインドネシア・ジャカルタに駐在、2007年から2010年まで同セクターリーダーとしてアルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ、チリを担当、2004年から2007年までペルー、エクアドル、ボリビア、ベネズエラを担当。1997年、世界銀行入行。それ以前は、エンジアリング・コンサルティング会社に勤務。マサチューセッツ工科大学(MIT)にて機械エンジリアリング学修士号とマネジメント学の修士号を取得。