1. ビジネスガイド |
概要
世銀プロジェクトにおいて、借入国の実施機関は様々な調達方法を用いることができます。どの方法を選ぶかは、調達される機材・サービスの種類や金額、外国からの入札希望の有無、ときには調達プロセスそのもののコストなど、様々な要因によって決まります。
これらの調達方法は2冊のガイドラインに解説されています。赤色の調達ガイドライン(PDF)に記されているのは、機材、機器、土木工事(関連サービスも含む)の調達方法です。緑色のコンサルタント選定ガイドライン(PDF)は、コンサルティング・サービスが対象です。どちらのガイドラインも、広告、入札や提案書の提出、評価、価格設定、通貨、支払条件、現地調達率といった問題を扱っています。入札ミス回避、調達の適切な進め方、ガイドラインが自社の入札や提案書の競争力に与える影響、入札過程で発生する疑問や苦情への対処方法を理解するために、これらのガイドラインを慎重に読み込む必要があります。
ガイドラインの全体的な目的は、借入国が質の高い機材・サービスをできるかぎり経済的に調達できるようにすることです。機器や土木工事を調達する際には、世銀は通常、国際競争入札(ICB)を用いることを借入国に奨励しています。ICBでは、コストが落札者を決定する上での最大の要因です。機材と土木工事の調達方法には、ほかに国内競争入札とインターナショナル・ショッピングがあります。
コンサルタントの選定に当たって、世銀は通常、質とコストに基づく選定(QCBS)を用いるよう借入国に奨励しています。QCBSでは技術的メリットと価格の両面から提案書を評価します。コンサルタント選定方法にはこの他、質に基づく選定(QBS)と最安コストでの選定などがあります。
標準入札書(SBD)と標準提案要求書(SRFP)は、借入国が世銀プロジェクトの機材、工事、サービスを競争入札によって調達する際に使う「雛型」です。調達ガイドラインとは対照的に、SBDは特定の入札に適用されるルールを定めています。
参考資料