新興国及び途上国の今年の成長見通しは地域によって異なっている。東アジア・太平洋地域とヨーロッパ・中央アジア地域は、一部の主要経済における減速を反映して、成長の鈍化が予測される。一方、ラテンアメリカ・カリブ海、中東・北アフリカ、南アジア、サブサハラ・アフリカの各地域では、堅調な内需に支えられ、回復が見込まれている。2026年には、大半の地域で成長の加速が予測される。今回の見通しに対しては、世界の貿易政策の望ましくない転換を中心に、引き続き下振れリスクが大きくなっている。他の下振れリスクとしては、紛争の激化、主要国のさらなる成長鈍化、インフレ率の上昇とそれに伴う金融緩和の遅れ、そして気候変動関連の自然災害の発生が挙げられる。
東アジア・太平洋地域:経済成長率は2025年に4.6%、2026年に4.1%に減速。詳細は地域別概要 を参照。
ヨーロッパ・中央アジア地域:経済成長率は2025年に2.5%に減速し、2026年に2.7%に上昇。詳細は地域別概要(英語) を参照。
ラテンアメリカ・カリブ海地域:経済成長率は2025年に2.5%、2026年に2.6%に小幅に上昇。詳細は地域別概要(英語)を参照。
中東・北アフリカ地域:経済成長率は2025年に3.4%、2026年に4.1%に上昇。詳細は地域別概要(英語) を参照。
南アジア地域:経済成長率は2025年に6.2%まで上昇し、2026年も同じペースを維持。詳細は地域別概要(英語) を参照。
サブサハラ・アフリカ: 経済成長率は2025年に4.1%、2026年に4.3%と堅調に推移。詳細は地域別概要(英語) を参照。