経済見通しは新興国及び途上国・地域により異なるが、2024年はほとんどの地域で成長が鈍化すると予測される。東アジア・太平洋、ヨーロッパ・中央アジア、ラテンアメリカ・カリブ海、そして南アジアの各地域における減速は、これらの地域の主要国の活動減速が一因である。その他地域では、従前の予測ほど力強くはないものの、成長の加速が見込まれる。来年は、金融政策の引き締め度合が緩み、世界貿易が活発化するため、ほとんどの地域で成長が堅調になると予測される。すべての地域の見通しに対する下振れリスクは、地政学的緊張、貿易のさらなる分断、想定より厳しい世界的な金融引き締めなどがある。気候変動関連の自然災害や、予想よりも弱い中国の成長も下振れリスクだ。
東アジア・太平洋地域:経済成長率は2024年に4.8%、2025年に4.2%に減速。詳細は地域別概要 を参照。
ヨーロッパ・中央アジア地域:経済成長率は2024年に3.0%にやや低下、2025年は2.9%。詳細は地域別概要(英語) を参照。
ラテンアメリカ・カリブ海地域:経済成長率は2024年に1.8%に減速後、2025年に2.7%に上昇。詳細は地域別概要(英語)を参照。
中東・北アフリカ地域:経済成長率は2024年に2.8%、2025年に4.2%へとそれぞれ上昇。詳細は地域別概要(英語) を参照。
南アジア地域:経済成長率は2024年に6.2%に減速後、2025年は6.2%に横ばい。詳細は地域別概要(英語) を参照。
サブサハラ・アフリカ: 経済成長率は2024年に3.5%、2025年に3.9%へとそれぞれ上昇。詳細は地域別概要(英語) を参照。