ワシントン、2022年3月4日 – 世界銀行グループのデイビッド・マルパス総裁は本日、ヴォロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領と電話会談を行った。
マルパス総裁は、ウクライナでの戦争におけるゼレンスキー大統領のリーダーシップを称賛し、大統領と国民の勇敢さを称えた。
マルパス総裁は、世界銀行がウクライナに対する補完的融資について承認を求め、本日、理事会に提出することを確約した。これはウクライナ経済的緊急事態からの回復のための融資(FREE Ukraine)と呼ばれ、オランダやスウェーデン等の二国間パートナーからの確約を得て、その規模を支援総額5億ドル近くまで拡大中であると総裁は述べた。マルパス総裁とゼレンスキー大統領は、承認プロセスを効率化して最大限のインパクトを得られるよう開発支援を強化することの重要性について話し合った。マルパス総裁はまた、世界銀行が新規プロジェクトの準備と既存プロジェクトの再編を通じ、3月末までに2億ドルの追加緊急支援の提供を予定していると伝えた。
マルパス総裁とゼレンスキー大統領は、切実に必要とされているドナーからのグラント資金について話し合った。マルパス総裁は、ドナーがウクライナへのグラント資金提供を円滑に進められるよう、世界銀行が緊急のマルチドナー信託基金(MDTF)を設置したと述べた。MDTFは1億3,000万ドル以上のコミットメントを確保しており、総裁はプレッジを表明した英国、デンマーク、ラトビア、リトアニア、アイスランドに謝意を表明した。マルパス総裁とゼレンスキー大統領はまた、ウクライナの資金ニーズ、MDTFのためのさらなる資金調達、ウクライナが動員中のその他の資金についても話し合った。