ソウル、2024年5月20日—国際開発協会(IDA)の第21次増資(IDA21)の最終会合 が2024年12月に韓国のソウルで開催されることになり、ドナー各国が誓約を発表する予定である。増資会合は、コミットメントを強化し、住みやすい地球上での貧困撲滅に向け世界を再び軌道に乗せるために極めて大きな意味を持つ機会となる。IDAは、世界各国の連帯による貧困層のための世界最大の基金であり、各国が自らの将来への道筋を描けるよう支援している。
かつて貧困を経験した韓国が繁栄へと至った道のりは、IDAがもたらしたインパクトの大きさを如実に示している。韓国はわずか60年の間に、世界の最貧国から世界的な経済大国へと変貌を遂げ、国民1人あたり国内総生産(GDP)は1960年の158ドルから、2022年には32,254ドルに成長している。韓国は10年も経たないうちにIDAから卒業し、1977年にIDAドナー国になった。IDAからの最初の支援が触媒的な役割を果たし、韓国がイノベーションとテクノロジーの分野で世界有数の大国へと急成長する追い風となった。
IDAドナー国となった韓国は、東アジアと太平洋島嶼国の全域における開発を支援してきた。この10年間、韓国の企画財政部は世界銀行と緊密に協力し、韓国・世界銀行パートナーシップ・ファシリティ(KWPF)と韓国グリーン成長信託基金(KGGTF)を実施してきた。前者は韓国の政府開発援助のための主要信託基金、後者は持続可能な成長戦略と投資を支援する基金である。
韓国は現在、IDAと協力し、途上国がIDAの経験から教訓を得られるよう、資金、知識、専門性を駆使して各国の開発を支援している。2023年末までの韓国からの拠出金は、世界銀行グループの信託基金に対し約10億ドル、IDAに対しては32億ドルに上った。
詳細ならびに12月の日程は後日発表の予定。
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ワシントン:Meriem Gray, mgray@worldbank.org
ソウル:Kevin Yunil Kim, ykim20@worldbank.org
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IDAのグラントと低金利の融資は、すべての人のための開発をめざし、各国による将来への投資と生活の向上、より安全で豊かな地域社会の構築を世界中で支援している。