Skip to Main Navigation
プレスリリース2023年2月9日

世界銀行、地震からの復旧・復興資金としてトルコに当面17億8,000万ドルの支援を発表

ワシントン、2023年2月9日—世界銀行は本日、大地震が発生し余震の続くトルコに対し、17億8,000万ドルの支援を発表した。トルコ南東部とその周辺で発生した今回の一連の地震では、既に膨大な数の犠牲者・負傷者と甚大な被害が生じており、復旧・復興活動が急がれる。

世界銀行はまた、被害の迅速なアセスメントに着手しており、今回の大災害の規模を見積もり、世界各国における防災分野での豊富な経験を生かして、復旧・復興における優先分野を特定する。

「世界銀行グループは、今回の壊滅的大地震により多くの方が犠牲となられたトルコとシリアの人々に心から哀悼の意を表する。」とマルパス世界銀行総裁は述べた。「緊急支援を実施すると共に、現地での緊急かつ膨大なニーズの迅速な評価を進めて行く。これにより、トルコの復旧・復興における優先分野を明確にし、ニーズを満たすためのプロジェクトの準備に役立てていく。」

まずは 緊急支援として、トルコで実施中のトルコ地震・洪水・山火事緊急復興プロジェクト(TEFWER)と気候・災害に強い都市づくりプロジェクトの2件のプロジェクトから、緊急対応コンポーネント(CERCs)経由で7億8,000万ドルが提供される。CERCsは各国が、現在トルコで求められているような緊急対応の際にプロジェクト資金への迅速なアクセスを可能にするもので、今回の支援金は自治体レベルでの基礎インフラの再建に充てられる。

緊急支援としてはさらに、被災者支援プロジェクトの資金10億ドルについても準備が進められている。

「トルコの緊急ニーズと将来的ニーズは共に膨大であり、救援から復興までのあらゆる側面にわたっている。」と世界銀行トルコ担当のハンベルト・ロペス局長は述べた。  

 

トルコにおける世界銀行の取組み

世界銀行とトルコの揺るぎない生産的パートナーシップは1950年までさかのぼる。世界銀行は近年、防災、都市開発、エネルギー効率の各分野でトルコの主要なパートナーとして協力を進めており、イスタンブール地震リスク軽減・緊急時への備えプロジェクト、トルコ難民ファシリティーの資金による安全な学校プロジェクト、学校防災プロジェクトなどを実施している。このほか、公共の建物の地震への強靱性とエネルギー効率を高めるプロジェクトも進められている。世界銀行によるトルコでのプログラムとしては現在、30件のプロジェクトに90億ドルの貸出が行われている。

世界銀行と防災

災害から最も大きな打撃を受けるのは貧困・脆弱層である。世界銀行はこの10年間に、防災の世界的リーダーとなり、危険度の測定や災害リスク対応において被援助国を支援している。開発計画策定の本流に防災を組み込むことで、天災か人災かを問わず、災害が頻発化する現在の傾向を反転させることが可能になる。さらに、被災前よりも強靭かつ包摂的な国を目指し迅速に再建を進める際、人々の生計や健全な暮らしへのインパクトを31%も軽減することが可能になる。

プレスリリース番号: 2023/ECA/60

お問い合せ

ワシントン:
Marcela Sanchez
+1 202-473-5863
アンカラ:
Tunya Celasin
+90 312-4598343
東京:
開裕香子
+81 (3) 3597 6650

ブログ

    loader image

最新情報

    loader image