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プレスリリース 2021年12月21日

世界銀行、サステナブル・ディベロップメント・ボンドの発行を通じ 日本の投資家と栄養改善の重要性を発信

東京、2021年12月21日―世界銀行(正式名称:国際復興開発銀行(IBRD)、ムーディーズ: Aaa、スタンダード&プアーズ: AAA)は、人的資本を形成するための栄養改善の重要性に対する人々の意識を高めることを目的としたサステナブル・ディベロップメント・ボンドを日本の投資家向けに総額2億5,000万米ドル相当発行しました。2020年10月の日本生命保険相互会社のご投資を皮切りに、世界銀行の栄養不良問題への取組みに賛同する日本の多くの機関投資家並びに個人投資家の皆様にご投資いただきました。

直近では、東京栄養サミット2021(2021年12月7日、8日開催)のタイミングに合わせ、明治安田生命保険相互会社大樹生命保険株式会社にもご投資を頂いております。

「世界銀行の使命の達成のために、日本の投資家の皆様からの継続的なご支援に感謝致します。栄養危機のような極めて深刻な開発課題の解決のために投資がどのように貢献できるかを多くの人々に認識して頂くことは、より良く、より持続可能な未来を築くための後押しとなります。」とジンドン・ファ 世界銀行 財務担当副総裁兼トレジャラーは述べています。

「栄養失調による甚大な人的損失及び経済的負担は、貧困層、とりわけ女性や子供たちに最も重くのしかかります。より栄養を重視した食生活の実現並びに最も栄養改善を必要とする人々のためにも、公的セクターのみならず投資家を含めた民間セクターの皆様からの革新的な金融支援等、様々な部門間における強力な連携を大いに歓迎します。」とマムタ・ムルティ 世界銀行人間開発担当副総裁は述べています。

世界銀行のサステナブル・ディベロップメント・ボンドは、「極度の貧困の撲滅」と「繁栄の共有の促進」の実現に向けて、世界銀行が途上国のために取り組むあらゆる分野の開発プロジェクトを支援する事を目的に発行する債券です。栄養改善事業を拡充するためのグループ全体のプロジェクトの総額は60億米ドルで、そのうち15億米ドルは世界銀行(IBRD)融資適格国へのプロジェクトです。世界銀行は栄養改善を人的資本形成や経済成長促進の鍵と位置付ける一方、新型コロナウイルス感染拡大の危機により1億5,500万人の食料安全保障が急速に悪化し、2,800万人が飢えに直面すると見られています。さらに、多くの子供たちの栄養失調による発育阻害が懸念され、これによる経済的生産性の損失は年間440億米ドルに達すると推定されています。世界の貧困層が最適な栄養状態を得るために、必要な知識・資源・サービスを利用できるようにすることが急務です。

世界銀行について
世界銀行(正式名称:国際復興開発銀行、通称IBRD: International Bank for Reconstruction and Development)は、1944年に設立が合意された国際開発金融機関で、現在189の加盟国が出資し運営しています。極度の貧困の撲滅と繁栄の共有促進という目標の達成と持続可能な開発目標(SDGs)を支援するために、IBRDは中所得国及び信用力のある低所得国に対し、融資・保証、リスク管理サービスに加え、開発に関わる様々な分野の専門的な分析・助言サービスを提供しています。また、地域及び世界規模の開発課題への取組みを主導する役割も果たしています。世界銀行は持続可能な開発プロジェクト及びプログラムへの融資資金を調達するために、70年以上にわたり国際資本市場で債券(世銀債)を発行しています。詳しくは世界銀行財務局ウェブサイトをご覧ください。

世銀債は、開発プロジェクトやプログラムへの融資を通じて持続可能な開発目標(SDGs)の達成を促進しています。世界銀行グリーンボンドは、国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンド原則と整合しています。詳しくは世界銀行グリーンボンドフレームワーク(英語)にも掲載されています。世界銀行は、ICMAによるグリーンボンドおよびソーシャルボンド原則の執行委員会のメンバーでもあります。世界銀行は、持続可能な開発において民間セクターの資金の重要性を促進するために投資家との戦略的パートナーシップを構築することを資本市場における重要な優先事項としています。世界銀行のインパクトレポートは、グリーンボンド及びサステナブル・ディベロップメント・ボンドの両方に関する報告書で、世界銀行がどのように投資家と関わりながら持続可能な開発目標(SDGs)や特定の開発課題に対する人々の認識を高めているかについて説明しています。

ディスクレーマー
本世銀債の発行により調達した資金は、特定のプロジェクトやプログラムへの融資に「直接」割り当てられることはありません。世銀債の元利金の支払いは、世界銀行の信用力に基づき行われるため、投資家は個々の融資プロジェクトやプログラムのリスクを負う事はありません。

本プレスリリースは、世界銀行債券の購入の勧誘もしくは販売を目的とするものではありません。世界銀行債券の販売は、販売を担当する金融機関より交付される販売説明書等に基づき行われます。世界銀行債券の購入の勧誘は、単独または複数の国の法律に準拠して行われており、関係する全ての法律が遵守されない場合は、購入の勧誘もしくは販売を行うことはできません。本プレスリリースで掲載される世界銀行グリーンボンドフレームワーク・世界銀行インパクトレポート・その他の情報は、公式な勧誘資料とは独立したものです。 


お問い合せ

東京
世界銀行財務局
柳 美佐
+81 (3) 3597-6729
myanagi@worldbank.org
メディア
世界銀行東京事務所
開 裕香子
+81 (3) 3597-6650
yhiraki@worldbankgroup.org
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