2020年11月5日 – ワシントンDC
モロッコ王国、世界銀行グループと国際通貨基金(IMF)は本日、モロッコのマラケシュで2021年10月に開催予定だった世界銀行グループ・IMF年次総会を新型コロナウイルス感染症のパンデミックに伴い、2022年まで12カ月延期することを発表した。
両機関の年次総会は通常、ワシントンDCの世界銀行とIMFの本部で2年続けて行われ、3年目は他の加盟国で開催される。この年次総会は、各国の中央銀行総裁、財務・開発大臣、民間部門の幹部、市民社会、メディア、学界の代表などが一堂に会し、世界経済の見通し、国際金融の安定性、貧困削減、包摂的な経済成長と雇用創出、気候変動といった世界的な問題について議論を行う場となっている。過去の年次総会の開催地については、こちらのウェブサイトに全一覧を掲載している。
国際通貨基金について
国際通貨基金(IMF)は、国際通貨協力の推進、金融安定性の確保、国際貿易の円滑化、雇用水準の向上、持続可能な経済成長の促進、そして、世界的な貧困削減のために活動する機関で、190カ国が加盟している。1945年に設立されたIMFは、世界の大半にあたる190カ国の政府で構成され、加盟国政府に対して説明責任を負っている。
世界銀行グループについて
世界銀行グループは極度の貧困の撲滅と繁栄の共有の促進に向けた国際的な努力において重要な役割を果たしている。世界銀行グループには5つの機関が存在し、国際復興開発銀行(IBRD)と国際開発協会(IDA)を含む世界銀行、国際金融公社(IFC)、多数国間投資保証機関(MIGA)、投資紛争解決国際センター(ICSID)から構成されている。これらの機関は100以上の国々で協力し、各国が開発の最も緊急な課題に対策を講じられるように融資や助言などの支援を提供している。