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プレスリリース 2020年5月20日

世界銀行グループ、カーメン・ラインハート氏をチーフエコノミストに任命

2020年5月20日、ワシントン —デイビッド・マルパス世界銀行グループ総裁は本日、カーメン・ラインハート氏を世界銀行グループの新副総裁兼チーフエコノミストに任命したと発表した。

「成長を回復し、多くの加盟国が直面する債務や景気後退など差し迫った危機への対応を強化する中、ラインハート氏を世界銀行グループに迎えることができ、とても嬉しく思っている。」とマルパス総裁は述べた。「ラインハート氏は、先進国と途上国の両方における金融危機の専門家として問題の理解と克服に貢献し、成長の達成と生活水準の向上に貢献してきた。世界が前代未聞の危機に直面する中、同氏はソートリーダーとして世界銀行と援助受入国にとって重要な役割を果たしてくれるはずだ。」

アメリカ人経済学者でコロンビア大学博士号を持つラインハート氏は現在、ハーバード・ケネディスクールのミノス A. ゾンバナキス記念講座の国際金融システム論教授を務めている。これまでにピーターソン国際経済研究所のデニス・ウェザーストーン・シニア・フェローや、メリーランド大学の経済学教授、国際経済学センターのダイレクターを務めた。

「カーメン・ラインハート氏が世界銀行の強力なリーダーシップ・チームに加わることは実に喜ばしい。」と、マリ・パンゲストゥ専務理事(開発政策・パートナーシップ)は述べた。「同氏はこれまでも、リサーチ結果を駆使してインパクトを残すことに秀でていると証明してきた。新型コロナウイルス危機で多くの人々が深刻な打撃を被っている中、世界銀行グループが援助受入国のために質の高いプログラムを実施し成果を上げることができるように貢献してくれると確信している。」

ラインハート氏の専門分野は、国際資本フロー、金融、マクロ経済学で、アジアやラテンアメリカの経済、金融・公的債務の危機、通貨暴落、危機の伝播について多数の著書がある。現在、世界銀行が続けている債務の透明性に関する議論に顧問兼貢献者として参加している他、国際通貨基金(IMF)が新型コロナウイルスの世界的流行と経済への影響等の政策課題に提言を行うために設置した外部アドバイザリー・グループのメンバーも務めている。

過去には、IMFのシニア・ポリシー・アドバイザーと副局長、投資銀行ベア・スターンズの副総裁兼チーフエコノミストを務めた。現在はニューヨーク連邦準備銀行アドバイザリー・パネルのメンバーであり、過去には議会予算局経済諮問パネルのメンバーも務めた。

同氏は、出版物と学術論文での引用において世界をけん引するエコノミストの一人と位置付けられており、ブルームバーグ・マーケッツ誌の「世界で最も影響力ある」金融の50人、フォーリン・ポリシー誌の「世界の頭脳トップ100」、トムソン・ロイターの「世界で影響力を持つ科学者」の一人に選出されている。2018年には、フアン・カルロス国王科学賞とNABE社のアダム・スミス賞をはじめとする数々の賞に輝いている。

ラインハート氏は2020年6月15日に着任の予定である。


プレスリリース番号: 2020/205/EXC

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(202) 458-8626
dtheis@worldbankgroup.org
東京
開裕香子
(+81-3) 3597-6650
yhiraki@worldbankgroup.org
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