東京、2019年5月7日-富国生命保険相互会社(社長 米山好映、以下「富国生命」)は、深刻化する海洋環境問題、特にプラスチック問題への対処を推進する世界銀行の取組みに賛同し、世界銀行(正式名称:国際復興開発銀行(IBRD)、ムーディーズ: Aaa、スタンダード&プアーズ: AAA)が発行するサステナブル・ディベロップメント・ボンドへの投資を実施しました。クレディ・アグリコル証券会社が単独主幹事となり、総額5億スウェーデン・クローナ(日本円で60億円相当 1スウェーデン・クローナ=12円で換算)全額を富国生命が購入しました。本債券の受け渡しと資金決済が4月26日に完了しましたので、その概要についてお知らせいたします。
水と海洋資源の重要性を世界に発信すべく、世界銀行は投資家と共に継続的なイニシアチブを展開しており、本件はその最新の世銀債となります。水と海洋の生態系は、地球全体の4分の3以上を占め、生息地・飲料水から気候に至るまで、全ての生物にとって極めて重要なものです。開発途上国における水と海洋に関連するプロジェクトの世界最大の資金提供者である世界銀行は、その持続可能な利用を後押しすることの重要性について、投資家と共に世界に発信していくことにコミットしています。具体的には、開発途上国における廃棄物処理プロジェクト等への融資資金の原資として資金を活用します。
発行概要
発行体: 世界銀行(国際復興開発銀行:IBRD)
起債通貨: スウェーデン・クローナ
発行総額: 5億スウェーデン・クローナ
受渡日: 2019年4月26日
償還日: 2032年4月26日
発行利率: 1.255%
主幹事: クレディ・アグリコル証券会社
世界銀行は2018年8月以降、世界各国の市場で水と海洋環境問題への対策を提起する世銀債を発行してきました。今回の富国生命の投資は、その発行累積額が10億米ドル相当に達する記念すべきものです。本件は、クレディ・アグリコル証券会社を通じて、債券の発行体である世界銀行と資金の出し手である富国生命が直接的な協議を経て実現しており、多数の投資家が参加する公募債とは一線を画した形態となっています。
世界銀行の開発途上国支援プロジェクト事例
インドネシア:地域・都市部における廃棄物管理改善プロジェクト