東京、2018年9月3日- 世界銀行(国際復興開発銀行、ムーディーズ:Aaa、スタンダード&プアーズ:AAA)及びTSUBASA金融システム高度化アライアンス加盟各行のグループ証券会社(ちばぎん証券、第四証券、中銀証券、四国アライアンス証券、とうほう証券の5社)は、共同で国内の個人投資家を対象とするサステナブル・ディベロップメント・ボンド(通貨:インドルピー、期間:3年)の 発行・販売を行いますのでお知らせします。
本債券の各販売会社は、投資を通じて社会に貢献したいという投資家の皆様の願いと世界銀行が開発途上国で展開する様々なプロジェクトの橋渡し役を担い、インパクト投資を推進すると同時に「持続可能な開発目標(SDGs)」にも貢献するべく、サステナブル・ディベロップメント・ボンドの販売を決定しました。TSUBASAアライアンスに基づく地方銀行グループによる世銀債の共同販売は今回で三回目になります。
サステナブル・ディベロップメント・ボンドは、世界銀行が開発途上国の貧困削減および開発支援のために取組む、教育・保健・インフラ・行政・農業・環境等の幅広い分野のプロジェクトを支えるために国際資本市場で発行されます。世界銀行が投資家の皆様からお預かりした資金は、開発途上国の持続的発展を目的とする融資案件に活用されます。世界銀行の支援は、今回ご紹介するプロジェクト事例のような女性や幼児の健康や栄養状態の改善への取り組みも含まれます。世界銀行は2030年までに「極度の貧困を撲滅」し、「繁栄の共有の促進」を持続可能な形で実現することを使命としており、この2つの目標は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」とも連携しています。
世界銀行のプロジェクト事例
インドネシア:妊婦と子供たちの栄養失調を削減するプロジェクト
インドネシアでは、プライマリ・ヘルスケアの質の低さやコミュニティレベルでの最低限サービスすら不十分であるなど、様々な課題により栄養失調は依然として国民全体の37%の人々にとって問題となっています。本プロジェクトでは、妊婦と2歳未満の子供とその両親への支援に焦点を当て、保健、栄養のある食事、水および衛生等の各種サービスの質の改善と提供範囲の拡大の実現のためにインドネシア政府を支援します。2018年に100もの地区で開始され、2021年までには全国514もの地区にまで拡大される予定です。保健に重要な様々な分野を充実させ、妊婦や幼児がより健康で生産的な生活を送ることができるよう、インドネシア政府が効果的な投資を行う事を支援します。
詳しくはこちらをご参照ください。(英語)
グアテマラ:栄養価の高い食料と保健サービスを提供するプロジェクト
グアテマラでは過去25年間に国民全体の健康状態は著しく進歩しましたが、妊婦死亡率と慢性的な栄養失調率は依然として高いままです。グアテマラの慢性栄養失調率は、ラテンアメリカは勿論、世界的にも最も高い水準で、その人々とその将来にも暗い影を落とし、国の成長とその潜在力にも悪影響を及ぼしています。本プロジェクトは、母親や子供たちに栄養価の高い食料と健康サービスを提供することに重点を置き、家族や地域社会の行動変化を促しています。具体的には、安全な飲料水と衛生設備へのアクセスを改善すべく、支援対象となる人々がお互いに助け合って、地域全体の改善を実現します。また、実効性向上の観点から、保健サービスの利用に当たっては、状況を詳細に確認の上送金する仕組みを導入し、国の送金プログラムとプロジェクトによる資金供与が連携するシステムを構築しています。
詳しくはこちらをご参照ください。(英語)