5年間で25億ドルという2016年4月のコミットメントを既に上回る
【概要】
ワシントン、2018年3月7日 – 世界銀行グループは、国際女性デーを前に、青年期女子のための教育プロジェクトに投じた資金は過去2年間で32億ドルに上り、5年間で25億ドルという2016年4月のコミットメントを既に上回ったと発表した。
投入資金の大半はサブサハラ・アフリカ地域と南アジア地域に対する支援で、青年期女子(12歳から17歳)を対象に、中等教育における質の高い教育へのアクセス提供に充てられている。女子の就学を促進し、退学を防ぐための取組みとしては、奨学金や条件付き現金給付の他、清潔な飲料水やトイレといった基本的な設備の整備など、いくつものイニシアティブが進められている。
現在、6歳から17歳のうち今も学校に通っていない女子は、世界中で約1億3,000万人に上り、その75%が青年期女子である。世界銀行の調査は、中等教育は1年で女子の将来の収入力を18%上昇させると結論付けている。
世界銀行グループは長年にわたり、女子教育に力を注いでおり、青年期女子を対象とするプロジェクトをハイチ、インドネシア、ネパール、ナイジェリアをはじめとする数十カ国において実施している。こうした取組みは、すでに実を結んでおり、例えばパキスタンでは、40万人の女子を対象に授業料割引や奨学金を提供するプログラムを実施したところ、パンジャブ州の中等学校で女子の就学者数が9%増加している。