【要約】
2016年10月5日、ワシントン — 2016年10月5日に発表された世界銀行の「中東・北アフリカ地域経済モニター」最新版は、グローバル経済が低迷する中、中東・北アフリカ地域(MENA)の今年の成長率は、昨年を0.5%ポイント下回り平均2.3%になるだろうと予測している。
原油価格は低迷が続き、2020年までは1バレル当たり50~60ドルで推移すると見られており、域内の石油輸出国の経済成長を抑制している。特に湾岸諸国の2016年の成長率はわずか1.6%と予測されている。地域全体の成長率は、域内各国が引き続き改革を進め、原油に依存しないための経済の多角化を推し進める事から、今後2年間に3.1%と3.5%と小幅ながら改善すると見られる。