ワシントン、2015年6月28日—世界銀行グループは本日、アジア・インフラ投資銀行(AIIB)の創設メンバーによる設立協定署名について、ジム・ヨン・キム世界銀行グループ総裁による以下の声明を発表した。
「アジア・インフラ投資銀行(AIIB)が本日、新たな開発機関として設立された事につきまして、全創設メンバー国にお慶びを申し上げます。インフラ投資の拡大は貧困層に資するものであり、我々は、AIIBが本格的な活動を開始できるよう、中国をはじめとする各国と協力を進めてまいる所存です。
途上国のインフラ投資に対するニーズは膨大であり、単独の機関が負担しきれる規模ではありません。世界のインフラ投資は年間約1兆ドルに上りますが、その大半は先進国向けとなっています。新興国や低所得国では、インフラ投資に年間1~1.5兆ドルが追加で必要です。
我々は、AIIBについて、極度の貧困削減という我々と共通の目標を掲げる新しい重要なパートナーであると考えています。インフラ整備は、貧困撲滅、格差の是正、繁栄の共有の促進にとって極めて重要です。AIIBは、環境、労働、調達の各分野における厳格な基準を設ける事で、世界銀行グループなどの国際開発金融機関と共に、膨大なインフラ・ニーズに対応していくでしょう。」