Skip to Main Navigation
プレスリリース2015年3月5日

富国生命がサステナブル・ディベロップメント・ボンドを購入

(共同リリース:富国生命保険相互会社、世界銀行、 株式会社 大和証券グループ本社 )

債券投資を通じた社会貢献事業支援 世界銀行発行の
「サステナブル・ディベロップメント・ボンド」の購入

東京、2015年3月5日ー富国生命保険相互会社(社長 米山好映、以下「フコク生命」)は、この度、世界銀行(正式名称: 国際復興開発銀行:IBRD、ムーディーズ: Aaa、スタンダード&プアーズ: AAA)が発行するサステ ナブル・ディベロップメント・ボンド ―開発途上国の持続可能な発展を支える世銀債―への投資を 決定し、3 月 4 日に払込みが完了しましたので、その概要についてお知らせいたします。 世界銀行は、開発途上国の極度の貧困を一世代のうちに終わらせることと、公平性のより一層の推 進を通じて、「繁栄の共有」を促進することを使命としています。 サステナブル・ディベロップメント・ボンドは、世界銀行が開発途上国の貧困削減および開発支援 のために取り組む、教育・保健・インフラ・行政・農業・環境等の幅広い分野のプロジェクトを支え るために国際資本市場で発行されます。 世界銀行が、フコク生命からお預かりした資金は、開発途上国の持続的発展を目的とするプロジェ クトへの融資案件に活用されます。

発行概要
発行体: 世界銀行(国際復興開発銀行:IBRD)
起債通貨: 米ドル
発行総額(購入額): 2,000 万ドル
受渡日: 2015 年 3 月 4 日
償還日: 2025 年 3 月 4 日
主幹事: 大和証券株式会社

今回、世界銀行が発行するサステナブル・ディベロップメント・ボンド総額 2,000 万米ドル全額を フコク生命が購入しております。世界銀行が、本来の設立趣旨に則って行うさまざまなプロジェクト (次ページ以降で具体例紹介)を支援するための資金を調達するにあたり、その社会貢献性に賛同し、 サステナブル・ディベロップメント・ボンド ―開発途上国の持続可能な発展を支える世銀債―とい う新たなコンセプトにもとづいて発行される世銀債を私募形態により購入するのは、フコク生命が本 邦機関投資家として初となります。本取引は、大和証券株式会社を通じて、資金借入先である世界銀 行と、資金貸出先であるフコク生命の直接的な協議を経て実現しており、多数の投資家が参加する大 型の公募債とは一線を画した形態となっています。引受けディーラーには、大和証券グループの大和 証券株式会社が指名され、発行のアレンジを担当いたしました。

世界銀行サステナブル・ディベロップメント・ボンドとは 世界銀行(IBRD)は世界最大の開発金融機関であり、その貸出残高は 1,550 億ドル(約 18.6 兆円、 2014 年 12 月末現在)にも達します。世界の貧困撲滅を達成すべく、世界銀行はその強固な財務基盤、 高度にトレーニングされた人材、そして長年の途上国支援業務で培われたノウハウを最大限に活用し、 世銀加盟国の安定的かつ持続可能な発展を支援しています。 世銀債を通じて投資家の皆さまから世界銀行が借入れた資金は、以下のようなさまざまなプロジェ クトへの資金貸出に活用されます。こうしたグローバルな社会貢献性をより多くの投資家の皆さまに 知っていただくべく新たに導入されたコンセプトがサステナブル・ディベロップメント・ボンド ― 開発途上国の持続可能な発展を支える世銀債―です。

*人材への投資:保健ならびに教育関連
*環境保護
*途上国政府の機能の高度化:国民へのサービス、効率性、透明性を高めるための各種支援
*途上国の安定的なマクロ経済の発展を促すべく、長期で安定的な資金を貸出
*貧困削減にとって非常に重要な、社会基盤の発展、ガバナンス、政府機関の高度化等の促進

フコク生命では「社会への貢献」を経営理念のひとつに掲げており、企業の社会的責任(CSR)を 果たすため、生命保険事業の高い公共性を踏まえ、本業である生命保険事業の健全な運営に努めると 同時に、よりよい社会づくりを目指してさまざまな社会貢献活動に取り組んでおります。 今回のサステナブル・ディベロップメント・ボンドの購入については、ご契約者さまの大切な資金を 運用するにあたって、収益性の確保のみならず、社会貢献事業への支援も果たしうる手法であると位 置づけており、今後も、同様の投融資を継続的に実施していきます。 以上

【世界銀行(IBRD)のプロジェクト事例」 

インドネシア -低所得者層への上下水道サービスの提供
目的:低所得者層に対する衛生的な上下水道サービスの提供。
期待される成果: 1,160 万人への上下水道サービスの改善。上下水道サービス改善 を目的とする制度ならびに組織基盤を新たに設立。
世界銀行貸出額: 9,990 万米ドル 
貸出実行時期: 2013 年以降、現在も新規貸出実行中 
分野: 水資源 
インドネシアでの小児の生存率に大きく係わっている問題として「下痢」と「チフス」があります。その直接的な原因の大半は、不十 分な上下水道サービスに因る不衛生問題です。また、上水道サービスの普及の遅れは、水汲みを強いられている低所得者層の女性や子 供たちにとって大きな負担となっています。本プロジェクトでは、水問題に取り組むインドネシア現地の様々な団体と協調し、サービ ス改善を効率的に実現することを目指しています。さらに同国の中期目標である「水供給へのアクセス率を 2020 年までに 85%、2025 年までに 100%」を実現すべく追加的な支援も行っています。 

アルゼンチン -地方における母子保健プロジェクト
目的:保険未加入の母子の基礎的保険サービスへのアクセスを拡大すること。
期待される成果: 本プログラムの受益者は既に 171 万人を超え、プログラム対象者 の 84.3%に相当(プロジェクトの最終目標である 80%を超える水準)。
世界銀行貸出額: 3 億米ドル
貸出実行時期: 2006 -2012 年
分野: 保健

本プロジェクトでは、アルゼンチンでの保険未加入の母親たちに対する福祉活動および基礎的な保険サービスの提供に対して資金の貸 出を行いました。ナセール計画(Plan Nacer)と呼ばれるこのプログラムは貧困層に強い焦点を当てており、その一つとしてまず保険 未加入世帯が対象となりました。こうした世帯はしばしば未就労または非正規労働者であったりと、保険契約世帯に比べて貧しいこと が多くなりがちです。加えてこのプログラムは保険未加入者の中でも最も苦しんでいる母子を中心にサービスが提供されました。また、 本プログラムではアルゼンチンで歴史的に貧しく、虐げられてきた多くの先住民に対しても特別な福祉活動も行いました。 

アルメニア -教育改善プロジェクト
目的:アルメニアにおける教育機関の質ならびに施設等の教育環境全般の改善。
期待される成果: 小学校入学をより円滑かつ効率的にすべく、幼稚園、保育園の拡 充。アルメニアの建築安全基準を満たす高校校舎の増加。高校の教育備品の充実。
世界銀行貸出額: 1,500 万米ドル
貸出実行時期: 2014 - 2019 年
分野: 教育

本プロジェクトでは、質の高い教育機関に資金を供給するファンドの管理、運営、モニタリング、ならびに成果評価という全プロセス を管轄しています。 同ファンドは、教育の質と効率を高め、新たな教育プログラムを導入します。特にアルメニアの教育サービスが不十分な地域に焦点を 当てています。 最終的には幼稚園・保育園就学率を、現在の 65%から 2017 年までに 90%まで高めることを目指しています。(同国政府目標)。 

*上記プロジェクトは、事例のご紹介のみを目的としており、今回の世界銀行債券の資金の活用を上記プロジェクト又はその分野に限定するものではありません。

ディスクレーマー
本世銀債の発行により調達した資金は、特定のプロジェクトやプログラムへの融資に「直接」割り当てられることはありません。世銀債の元利金の支払いは、世界銀行の信用力に基づき行われるため、投資家は個々の融資プロジェクトやプログラムのリスクを負う事はありません。

世界銀行について】 世界銀行(通称 IBRD:International Bank for Reconstruction and Development) は 1944 年に設立が合意された国際開発金融機関で、現在 188 の加盟国が出資し運営しています。 加盟国の公平で持続可能な経済成長を目指し、地域及び世界規模の経済や環境問題に効果的に 対処していくために、IBRD は中所得国に対し貸出・保証、リスク管理サービスに加え、開発に関わる 様々な分野の専門的な分析・助言サービスを提供しています。世界銀行の目標は、世界全体の極度の 貧困を終結し、すべての人々が共に豊かに暮らせるよう繁栄を共有させることです。世界銀行は貸出資 金を調達するために、60 年以上にわたり国際資本市場で債券(世銀債)を発行しています。詳しくは世界銀行財務局のウェブサイトをご覧ください。

 

 

ブログ

    loader image

最新情報

    loader image