ワシントン、2014年11月17日—レアル・マドリードのクリスチアーノ・ロナウド、バルセロナのネイマール、チェルシーのディディエ・ドログバ、バイエルン・ミュンヘンのフィリップ・ラームなど、サッカー界の世界のトップ選手が、国際保健の専門家と協力して、エボラ出血熱との闘いの一環として世界の関心を高めていく。
エボラ・ウィルスの影響を受けているコミュニティを対象に予防措置推進を図るため、ヨーロッパの名門クラブに所属する選手たちが「エボラと戦うイレブン」として集結する。
「力を合わせれば、エボラは撲滅できる」というスローガンの下(ハッシュタグは「#wecanbeatebola」)、アフリカの医師や保健専門家のほか、世界銀行グループ、世界保健機関(WHO)など西アフリカでの集団感染封じ込めに取り組む各種機関と協力して、保健に関する11のシンプルなメッセージを選び、選手たちが世界に広めていくというのがこの新キャンペーンである。
メッセージはそれぞれ、アニメ映画、ラジオ番組、バナー、選手のポスターや写真を使って発信される。
「エボラとの闘いのために世界のトップ・サッカー選手が力を合わせるのを目にするのは感動的だ。保健に関する重要なメッセージを、セレブたちの力を借りてエボラ流行国の子供、家族、コミュニティに広めることにより、文字通り命を救うことができる。」と、世界銀行グループのジム・ヨン・キム総裁は述べた。
世界銀行グループは、今回のエボラ危機により最も深刻な打撃を受けた国々に対し10億ドル近くの支援の動員を決めている。ここには、緊急支援だけでなく、海外からの医療従事者の緊急派遣のための5億ドル以上が含まれる。これとは別に、世界銀行グループの機関である国際金融公社(IFC)からの4億5,000万ドルが、ギニア、リベリア、シエラレオネにおける貿易、投資、雇用を可能にするために役立てられる。
世界保健機関によると、2014年11月9日の時点で、エボラ・ウィルス病(EVD)と確認された、感染の可能性が高い、感染が疑われるケースを合わせると、6カ国で1万4,098件に上ると報告されている。これまでに5,160人が死亡しており、死亡者はギニア、リベリア、シエラレオネに集中している。
「エボラ集団感染の影響を受けている人々に正確な情報を届けることがとても重要だ。この積極的なキャンペーンにより、エボラ・ウィルスに対する人々の理解が深まり、感染拡大の危険性を減らすことができれば、と思う。最も深刻な影響を受けている地域の人たちを助けるため、皆でこのキャンペーンを進めて行こう。力を合わせれば、エボラは撲滅できる。」とネイマールは述べた。
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