(共同リリース:世界銀行、 野村證券株式会社)
世界銀行と野村證券、日本の投資家向けグリーンボンドを販売
2014年5月14日 東京ー世界銀行(国際復興開発銀行、ムーディーズ: Aaa、スタンダード&プアーズ:AAA)および野村グ ループは、国内の個人投資家を対象とするグリーンボンドの販売を決定しました。今回発行される のは、期間4年のトルコリラ建て債券(発行額:335.5百万トルコリラ)および期間4年のブラジルレ アル建て債券(発行額:465.5百万ブラジルレアル)であり、野村グループが引受・販売を行います。
グリーンボンドの発行で世界銀行が投資家の皆様からお預かりした資金は、地球温暖化問題解 決のために活用されます。世界銀行グリーンボンドは、地球温暖化問題に苦しむ開発途上国を支 援すべく、様々な温暖化対策プロジェクトへの資金の貸出を支えています。 世界銀行グリーンボンドは2008年に初めて発行され、日本国内においても2010年以降、継続的 に発行されています。世界銀行は、グリーンボンド市場の先駆者として同市場の拡大を主導して おり、日本および世界中におけるグリーンボンド市場の発展のために極めて重要な役割を果たし ています。
世界銀行グリーンボンドが支援するプロジェクトには、再生可能エネルギーの導入、エネルギー効 率化、温室効果ガス削減を考慮した廃棄物管理(メタンガス削減等)や農業システムの新技術の 導入や資金供与、また森林管理や河川流域管理など温暖化による洪水の影響を抑え、また回復 を促進するためのインフラ整備などがあります。 グリーンボンドの資金が活用されたプロジェクトの成果として、例えば、ベラルーシでは毎年16万 5000トン以上、中国では毎年80万トンに相当する二酸化炭素の排出を削減しました。またインド ネシアでは、50万世帯もの農家に対し、温暖化による洪水や干ばつへの防災対策を実行してい ます。またヨルダンのごみ処理場では、600万ワット規模の発電システムが導入されました。
野村グループは、リスクに見合ったリターンを生み出すとともに社会および環境課題を解決するこ とを目的とした社会貢献型投資の拡大を促進して参りました。世界銀行グリーンボンドの引受・販 売においても、投資を通じて社会に貢献したいという投資家の願いと、各国で推進される地球温 暖化問題に対応するプロジェクトの資金需要との橋渡し役を担っています。
世界銀行および野村グループは、グリーンボンドという商品を通じて、国内の個人投資家に地球 温暖化問題に対する関心を持って頂くとともに、日本におけるグリーンボンド市場の更なる拡大、 そして温暖化対策プロジェクトに対する資金供給に向けて取り組んで参ります。
世界銀行(正式名称:国際復興開発銀行)について 世界銀行は1944年に設立が合意された国際開発金融機関で、現在188の加盟国が出資し 運営しています。IBRDは加盟国への貸出・保証に加え、リスク管理サービスおよび分析・助 言サービスも提供し、加盟国の公平で持続可能な経済成長と環境保全を両立しつつ、世界 の貧困を削減することを目指しています。最終的な目標は、貧困を撲滅し世界中の人々の生 活水準を改善することです。詳しくは世界銀行財務局のウェブサイトをご覧ください。