(共同リリース:世界銀行、 株式会社 大和証券グループ本社)
大垣共立銀行が「グリーンボンド」を購入
~債券投資を通じて地球温暖化対策に貢献する~
2011年6月14日 東京ーこのたび、世界銀行(国際復興開発銀行)が日本の地方銀行向けとしては 14 回目となる「グリ ーンボンド」の発行を行いましたので、その概要についてお知らせいたします。 グリーンボンドとは、世界銀行が資金拠出を行っている事業のうち、地球温暖化の要因を取り 除くこと、あるいは地球温暖化により引き起こされる諸問題に対処することを目的に開発途上国 で実施される事業を支援するために発行される債券です。
グリーンボンドで調達した資金は、世 界銀行の環境専門家が一定の基準に基づいて選定した地球温暖化対策事業、具体的には、代替エ ネルギーの導入、温室効果ガスの排出を軽減する新技術の開発支援、森林再生、河川流域管理、 洪水対策などの事業を支援するために活用されます。世界銀行は、これまで20億米ドル相当のグ リーンボンドをユーロ市場において発行してきました。
今回のグリーンボンドについては、発行総額 1000 万米ドル全額を大垣共立銀行が購入しており ます。引受けディーラーには、大和証券グループのホールセール証券会社である大和証券キャピ タル・マーケッツ株式会社が指名され、発行のアレンジを担当しました。
世界銀行 財務局駐日代表 有馬良行 は以下のようにコメントしました。「世界銀行は、戦後の 日本経済の復興を支援すべく、1950 年代から中部電力、トヨタ自動車、愛知用水、東名高速道路 等、数多くの東海地方の案件に対して貸出を行い、東海地方は日本の飛躍的な経済発展の中心と なりました。日本はわずか 13 年で資金の借り手から貸し手に転じ、世界銀行が日本から初めて資 金を借入れてから既に 40 年が経ちました。今回発行されるグリーンボンドを通じて、古くから深 い関わりのある東海地方の皆様より、地球温暖化防止のための資金をお借り入れさせて頂く機会 が得られたことに大変感謝しております。日本の機関投資家のグリーンボンド投資としては、実 に 14 件目となりました。日本の皆様の継続的なご支援に心より感謝致します。」
大和証券グループは持続可能な社会の実現に向けて、①金融機能を活用して持続可能な社会に 貢献する、②健全な金融・資本市場を発展させ次の世代に繋げる、という 2 つの CSR 重要課題を 設定しています。公正で活力のある金融市場を維持・発展させていくことに加え、金融に社会的 な視点を組み込み、持続可能な社会の実現に向けた資金の流れを促していくことが私たちの役割 であると考えます。 民間投資資金を社会的課題の解決に役立てることを目指す世界的な試み「インパクト・インベ ストメント」は、まさにこれからの金融機能に求められるものであり、当社グループはこれまで 積極的に商品開発・販売に取り組んできました。このたび、地球環境に配慮した開発事業を促す 世界銀行グリーンボンドへの投資を、自然豊かな岐阜県を代表する金融機関である大垣共立銀行 が実行したことで、日本における「インパクト・インベストメント」への参加者がより一層拡大 する契機になると期待しています。
発行概要
発行体 世界銀行(国際復興開発銀行:IBRD)
投資家 株式会社大垣共立銀行
起債通貨 米ドル
発行総額 1000 万米ドル
受渡日 2011 年 6 月 14 日
償還日 2016 年 6 月 14 日
各債券の金額 100 万米ドル
主幹事 大和証券キャピタル・マーケッツ
世界銀行について
世界銀行(通称 IBRD:International Bank for Reconstruction and Development) は、1944年に設立が合意された国際開発金融機関で、現在188の加盟国が出資し運営しています。IBRDは加盟国への貸出・保証に加え、リスク管理サービスおよび分析・助言サービスも提供し、加盟国の公平で持続可能な経済成長と環境保全を両立しつつ、世界の貧困を削減することを目指しています。最終的な目標は、貧困を撲滅し世界中の人々の生活水準を改善することです。貸出資金を調達する(借入れる)ために、世界銀行は60年以上にわたり国際資本市場で債券を発行しています。詳しくは世界銀行財務局のウェブサイトをご覧ください。