（共同リリース：株式会社 第四銀行、世界銀行、株式会社 大和証券グループ本社）
第四銀行が「グリーンボンド」を購入
～債券投資を通じて地球温暖化対策に貢献する～
2011年1月24日 東京ーこのたび、株式会社第四銀行（本社：新潟県新潟市、頭取：小原雅之、以下「第四銀行」）は、 世界銀行（国際復興開発銀行）が新規に発行する「グリーンボンド」を購入し、1 月 21 日に払込 が完了しましたので、その概要についてお知らせいたします。
グリーンボンドとは、世界銀行が資金拠出を行っている事業のうち、地球温暖化の要因を取り 除くこと、あるいは地球温暖化により引き起こされる諸問題に対処することを目的に開発途上国 で実施される事業を支援するために発行される債券です。グリーンボンドで調達した資金は、世 界銀行の環境専門家が一定の基準に基づいて選定した地球温暖化対策事業、具体的には、代替エ ネルギーの導入、温室効果ガスの排出を軽減する新技術の開発支援、森林再生、河川流域管理、 洪水対策などの事業を支援するために活用されます。
世界銀行は、これまで18億米ドル相当のグ リーンボンドをユーロ市場において発行してきました。 今回のグリーンボンドについては、発行総額 1,000 万米ドル全額を第四銀行が購入しておりま す。引受けディーラーには、大和証券グループのホールセール証券会社である大和証券キャピタ ル・マーケッツ株式会社が指名され、発行のアレンジを担当しました。
第四銀行では、金融商品・サービス等を通じて、環境に配慮した取り組みを行うお客さまを支 援しています。現在、環境問題への取り組みを強化するために環境プロジェクト「DAISHI ECO ACTION」を立ち上げ、「だいし環境格付融資制度」の新設やお客さまからお預け入れいただいた 定期預金の一部を環境保護団体へ寄付をする「だいしでエコ！エコ定期預金キャンペーン」など、 様々な施策を展開しています。また、昨年4月には「第四銀行グループ環境方針」を制定し、グル ープ全役職員が環境問題への意識を高め、環境活動に積極的に取り組んでいます。
第四銀行 執行役員市場運用部長の渡邉卓也氏は次のように述べています。 「当行では、地域振興活動や社会貢献活動、環境活動などを通じて企業の社会的責任を果たし、 あらゆるステークホルダーの皆さまの信頼と期待にお応えできるよう努めております。特に環境 活動については、本業である金融商品・サービスの提供を通じたお客さま支援や森林保全活動な どの取り組みを行ってまいりました。 そして、この度、債券投資を通じて地球温暖化対策に貢献するという趣旨に賛同し、グリーンボ ンド購入を決定いたしました。 当行は、地域経済・社会の発展に貢献していくことが地域金融機関の役割であると考えており、 これからも新潟のベストバンクとして『地域に貢献し、親しまれ、信頼される銀行』を目指して まいります。」
世界銀行 財務局駐日代表の有馬良行氏は次のように述べています。 「地球温暖化問題を解決する有効な金融手法の一つとして、世界各国の投資家がグリーンボン ドに注目する中、第四銀行様に、日本の機関投資家向けとしては 8 件目となるグリーンボンドに ご投資頂きました。第四銀行様には、2005 年からは世界銀行の売出外債の証券仲介を、2008 年か らは世界銀行債券ファンドをお取扱い頂いており、世界銀行の資金調達に継続的なご支援を頂い ております。今回、機関投資家としても世銀債にご投資頂いたことに大変感謝しております。今 後ともより多くの投資家の皆様に世界銀行をご支援頂けるよう、努力して行きたいと思います。」
また、大和証券株式会社 常務取締役の中村比呂志氏は次のように述べています。 「地球温暖化対策として、現在多方面でさまざまな対策がとられています。温暖化問題の解決 には莫大な資金を必要とするため、経済的側面からの対策というのは非常に重要な要素の一つで す。グリーンボンドへの投資は、世界が直面する環境問題を経済市場から解決するという可能性 をもった手法だといえます。 このたび、第四銀行様の資金を世界が抱える温暖化問題への対策に活用するという、グリーン ボンド発行のアレンジに携われたことを嬉しく思います。 我々証券会社は、金融機能を通じて社会に貢献する必要があります。今後も、金融・資本市 場を通じて社会の持続的発展に寄与すべく努めて参ります。」
発行概要
発行体 世界銀行（国際復興開発銀行：IBRD）
起債通貨 米ドル
発行総額 1,000 万米ドル
受渡日 2011 年 1 月 21 日
償還日 2016 年 1 月 21 日
各債券の金額 100 万米ドル
主幹事 大和証券キャピタル・マーケッツ
世界銀行について
世界銀行（通称 IBRD：International Bank for Reconstruction and Development) は、1944年に設立が合意された国際開発金融機関で、現在188の加盟国が出資し運営しています。IBRDは加盟国への貸出・保証に加え、リスク管理サービスおよび分析・助言サービスも提供し、加盟国の公平で持続可能な経済成長と環境保全を両立しつつ、世界の貧困を削減することを目指しています。最終的な目標は、貧困を撲滅し世界中の人々の生活水準を改善することです。貸出資金を調達する（借入れる）ために、世界銀行は60年以上にわたり国際資本市場で債券を発行しています。詳しくは世界銀行財務局のウェブサイトをご覧ください。
