2010年6月8日 東京– 世界銀行(国際復興開発銀行、格付Aaa/AAA)は株式会社SBI証券(以下SBI証券)を通じて、オンラインでは初となるグリーン世銀債を完売致しましたのでお知らせいたします。 SBI証券単独で販売された今回のグリーン世銀債は、期間5年の南アフリカランド建債券とメキシコペソ建債券の2銘柄で、大手ネット証券としては初めての試みとなりました。 今回の起債総額は670万米ドル相当で、これを含め世界銀行はこれまでに、20銘柄のグリーン世銀債を15通貨で発行しており、グリーン世銀債発行による資金調達総額は、約15億米ドルとなります。世界銀行が選定した温暖化防止関連プロジェクトや温暖化適応関連プロジェクトへの貸出しを支援するためにグリーン世銀債は発行され、投資家より資金を調達しています。
*発行概要
発行額 | 4000万メキシコペソ | 2500万南アフリカランド |
発行日 | 2010年6月8日 | 2010年6月8日 |
償還日 | 2015年6月8日 | 2015年6月8日 |
発行価格 | 100% | 100% |
償還額 | 100% | 100% |
利率 | 6.15% (年2回) | 7.2% (年2回) |
販売単位 | 5万ペソ | 2万5,000ランド |
主幹事 | JPモルガン証券 | JPモルガン証券 |
*本債券の決済は、ユーロクリアまたはクリアストームの決済機構にて行われます。
グリーン世銀債についての詳しい情報はこちらをご覧ください。
グリーン世銀債によって調達した(世界銀行が投資家から借入れた)資金は、世界銀行の開発途上国における地球温暖化問題に取組むプロジェクトを支援するために活用されます。グリーンボンドを通じて支援する事業には、代替エネルギーの導入、温室効果ガス排出を削減する新技術の開発、森林再生、流域管理や洪水防止対策などが含まれます。世界銀行はこれまでに、総額約15億米ドルのグリーンボンドを発行しています。
世界銀行(国際復興開発銀行)について
世界銀行(正式名称:国際復興開発銀行)は1944年に設立された国際機関でAAA/Aaa(Moody’s/S&P)の格付を付与されています。その運営は186カ国の出資国(加盟国)による協同組合の形態となっており、世界各国の開発途上国に対してローンならびに保証取引に加え、助言サービスなどの非貸出業務も行います。 これにより、地球の環境の保全と開発途上国の経済成長を両立させた「持続可能な開発」を推進しています。その最終的な目標は、世界中の人々の生活水準の向上ならびにその持続です。 貸出を中心とした上記業務の原資を世界中の投資家から借入れるべく、世界銀行は60年余に亘り国際資本市場で債券(通称:世銀債)を継続的に発行して参りました。その長い歴史の中で、1989年に史上初のグローバル債を発行する等、様々な先進的な金融取引を実現し、最も著名で有力な発行体の一つとしても投資家から評価されています。詳しくは世界銀行財務局のウェブサイトをご覧ください。