2019年4月3日
東京
世界銀行東京防災ハブ主催セミナー
2019年4月3日、世界銀行東京防災ハブは、セミナー 「世界銀行の気象水文プロジェクト:日本の専門家との協働に向けて」 を開催しました。
セミナーには、日本、海外、世界銀行の専門家が結集し、世界銀行のグローバル気象水文事業がどのように企画、実施されているのか、また現行のプロジェクト及び今後行われるプロジェクトの様々なフェーズにおいて、日本の専門家がどのように貢献できるかについて協議しました。
諏訪 理 世界銀行防災グローバル・ファシリティ(GFDRR) 上級防災専門官が開会の挨拶を述べ、アナマリア・ボグダノヴァGFDRR業務担当官が、世界銀行の構成、プロジェクトサイクル、調達方法、入札規則の概要、および複数地域にわたる世界銀行とGFDRRの気象水文事業のポートフォリオを説明しました。続いて、デビッド・ロジャーズGFDRR首席コンサルタントが気象水文サービス向上のための新しい手法について発表しました。発表ではGFDRRが出版したレポート「変化を切り抜ける」の内容を中心に、「体系の体系」とあらゆる「変動」の管理としての水門気象サービスの在り方、官民協働、多様なパートナーシップなど多岐にわたるトピックに触れました。また、この分野で日本には豊富な経験があることから世界銀行の気象水文事業に日本の技術を取り入れるべく連携を進めることが提案されました。
世界銀行東京防災ハブのギエルモ・シエルケ防災専門官がモデレーターを務め、セミナーの前半で紹介した内容について、パネルディスカッション形式で更に議論を深めました。各パネリストは自らの専門性と視点から世界銀行のプロジェクトがどのように企画、運営されているか、また、どういったスキル、資源が水文気象、早期警報システムプロジェクトのどの段階で貢献し得るかなど、本質的な意見が交換されました。日本の専門家と世界銀行の間で連携を強化することも検討されました。
大学、市民団体、官民機関から60名以上が参加し、セミナー 「世界銀行の気象水文プロジェクト:日本の専門家との協働に向けて」は情報、優良事例、アイデアなどを共有するプラットフォームだけではなく、日本と世界銀行の水門気象に携わる専門家がセクターを超えて新しい関係を構築する場を提供しました。