ジブチ:危機対応としての雇用と人材セーフティネット(364 万ドル)
開発目標:脆弱な貧困世帯が対象の革新的な総合セーフティネット・パイロットで、社会保障プログラムと、コミュニティ主導・参加型アプローチを用いた栄養改善のための社会扶助を組み合わせ、キャパシティ・ビルディングの支援も行います。具体的には、貧困層と脆弱層のための短期雇用機会の創出、栄養摂取の習慣改善を図ります。栄養摂取の習慣改善では、未就学児、妊婦、授乳中の母親を重点対象とし、水の管理、衛生、食品の取り扱い、育児についての知識を高め、姿勢や習慣を変えるための教育を実施します。
実績:パイロット・プロジェクトの結果は、栄養改善を組み合わせた社会的ソーシャルネットの構築がいかに効果的かを改めて裏付けるものでした。社会保障プログラムと栄養改善の取組みとの相乗効果を目指すこの手法は、健康、衛生状態、食習慣の改善だけでなく、世帯収入の拡大、女性のエンパワーメントと格差の是正につながります。同パイロット・プロジェクトにより、栄養不良についての認識が高まり、その改善への意識が国家レベルにまで引き上げられました。さらに、世界銀行グループの国際開発協会(IDA)が資金を提供する後続プロジェクトと IDA からの追加資金提供に道を開きました。同プロジェクトは、すべての指標において目標を達成又は上回り、貧困問題への多様な対応が効果的に行われました。詳細は下表をご参照ください。
プロジェクトの成果:ジブチ:危機への対応―雇用と人材のセーフティネット