初めて海外で仕事をしたのは入社して5年目。当時の上司には嫌という程海外勤務希望をアピールしましたよ(苦笑)。見事願い叶って米国カリフォルニアにある電力研究所(Electric Power Research Institute)に派遣されました。ここではボイラー、タービン(蒸気で回転する原動機)などの石炭火力発電所の性能向上プロジェクト(Improved Coal-fired Power Plant)に貢献しました。
その後、数年日本へ戻りましたが、1990年、今度はは米国マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology)にあるエネルギー・環境政策センター(Center for Energy and Environmental Policy Research)に客員研究員として派遣されました。ちょうど1992年にリオデジャネイロ(ブラジル)で地球サミットが開催されて、地球温暖化や気候変動が取り沙汰されたんですよ。これに伴い、将来的に石炭火力なのか、原子力なのか、それとも再生可能エネルギー(太陽・水力・風力など)がいいのか、など気候変動に関する科学、経済、政策に関わる研究をしました。
日本へ帰国後は、国際エネルギー機関(IEA:International Energy Agency)との仕事に従事しました。IEAは石油産出国の利益を“守るため”に出来た石油輸出国機構(OPEC:Organization of the Petroleum Exporting Countries)に対抗して出来た機関で、エネルギーを“使う側”の機関なんです。いかに安定して且つコストを抑えてエネルギーが使えるか、を考える所。エネルギーを“使う側”=主に電力会社や製鉄会社からなる石炭産業諮問委員会として、IEAへのアドバイザリーを行っていました。
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