世界銀行は、日本社会開発基金(JSDF:Japan Social Development Fund)を活用し、「モンゴル農村地域における最脆弱ユース向けアントレプレナーシップ・社会情動的スキル育成プロジェクト」(Entrepreneurship-focused socioemotional skills for the most vulnerable youth in rural Mongolia)を支援しています。本プロジェクトに対してJSDFから275万ドルのグラントが提供され(2019年8月22日承認)、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが実施団体となり、モンゴルの5つの県にまたがる農村地域の脆弱なユースを支援しています。本プロジェクトでは、学業の成績向上と個人事業主として活動できるよう準備するための社会情動的スキルを訓練するために、起業アイデアのコンペ、アイデアを実行するための小規模グラントの提供はじめ、様々な活動を展開しています。
今回のセミナー(JSDFを活用したプロジェクトをご紹介する「JSDFダイアローグシリーズ」第16回)では、同プロジェクトの世界銀行側の担当タスクチーム、および実施団体であるセーブ・ザ・チルドレンより、JSDFの支援による本プロジェクトの概要、成果、実施の経験談をお話ししました。本セミナーはオンライン形式で実施しました。
JSDFは2000年6月、日本政府の資金拠出により創設され、世界銀行が運営にあたっています。JSDFは、途上国の貧困に苦しむ人々、社会的に最も弱い立場に置かれている人々のニーズに直接対応し、持続可能な活動へと発展する可能性の高いプロジェクトに対してグラントを提供し、こうした人々のキャパシティ強化、開発プロセスへの参加を支援しています。JSDFでは、準備・計画・実施段階でシビルソサエティとの連携を促進しています。
https://www.worldbank.org/ja/country/japan/brief/japan-social-development-fund
スピーカー
ヤコブ・コッペルド
世界銀行 対外関係・広報総局 政府関係局長代行
サルマン・アシム
世界銀行 東アジア・太平洋地域総局 上級教育エコノミスト(本プロジェクト担当タスクチームリーダー)
ニャムダヴァ―・ヨンドンジャムツ
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン モンゴル事務所 プロジェクトリーダー
発表資料:Entrepreneurship-Focused Socioemotional Skills for Most Vulnerable Youth in Rural Mongolia - Introduction(英語、PDF)
小山直之
国際開発救援財団(FIDR)事業支援部長
ヨランダ・アザルコン
世界銀行 開発金融総局 日本社会開発基金(JSDF)アドミニストレーター
大森功一
世界銀行 東京事務所 上級対外関係担当官
関連項目
日本社会開発基金(JSDF)世界銀行セミナー : JSDFダイアローグシリーズ