世界銀行は、アジア開発銀行(ADB)および国際協力機構(JICA)にもご参加いただき、「性的指向・性自認・ジェンダー表現・性の身体的特徴(SOGIESC)に関するダイアローグセッション 包摂的な開発:表面化する開発課題」(Dialogue Session on Sexual Orientation, Gender Identity, Gender Expression, and Sex Characteristics (SOGIESC)-Inclusive Development: An Emerging Development Issue)を開催します。
ジェンダー・性的マイノリティの人々は、ジェンダー規範とその構造により、各国政府による開発のための様々な取り組み、例えば人的資本と人間の安全保障の改善、経済的機会の増加、声とエイジェンシー(voice and agency)の強化などの恩恵を受けることが困難な状態に置かれています。社会的包摂の観点から見ると、性的指向・性自認・ジェンダー表現・性の身体的特徴(SOGIESC: Sexual Orientation, Gender Identity, Gender Expression, and Sex Characteristics)に基づく排除は、ほとんどの文化において様々な形で存在しています。同性愛的行為が違法である国も多く、場合によっては死刑に処されることもあります。また、出生時に割り当てられた性別と一致しない性自認の人々や、ジェンダー規範に沿わない外見や振る舞いをする人々、性の身体的特徴が「男/女の標準」と異なる人々も、処罰や暴力を始めとする様々な排除に直面します。厳しい懲罰的な法律がない国であっても、LGBTQIA+の人々が社会的排除や暴力に直面するのは以前として一般的です。同性愛嫌悪やトランス嫌悪、退行的な規範、差別的な法律によって引き起こされる社会的偏見は、ジェンダー・性的マイノリティの人々に対する排除を促進し、市場、サービス、空間へのアクセスに対する障壁を生み出しています。
本セッションは、世界銀行、アジア開発銀行、国際協力機構といった開発機関のアプローチや取組を共有し、これまでの教訓を通じて、開発課題として表面化してきた多様なSOGIESCの包摂についての関心を高め、様々なステークホルダー間での対話を促進していくことを目的としています。
プログラム
開会・冒頭紹介
報告 国際協力におけるSOGIESC
クリフ・コルテズ
世界銀行グループ SOGIグローバルアドバイザー
報告 世界銀行グループの取組状況
クリフ・コルテズ
世界銀行グループ SOGIグローバルアドバイザー
報告 アジア開発銀行の取組状況
フランチェスコ・トルニエリ
アジア開発銀行 人間・社会開発セクター部 社会開発首席専門官(SOGIESCフォーカルポイント)
報告 JICAの取組状況
岩渕智広
独立行政法人 国際協力機構(JICA) ガバナンス平和構築部ジェンダー平等・貧困削減推進室 アソシエイト専門員
質疑応答
閉会
ハナ・ブリクシィ
世界銀行グループ ジェンダーグループ グローバルディレクター
参加登録
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