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 イベント

世界銀行モーニングセミナー(第188回)「南アジア開発報告2024年4月版:雇用を通じた強靭性強化」

2024年4月19日
東京

世界銀行の各地域担当チーフエコノミスト室は毎年春と秋の2回、各地域の経済概況や見通しを分析する地域経済報告書を発表しています。このうち南アジア地域については2024年4月2日、「南アジア開発報告2024年4月版:雇用を通じた強靭性強化」(South Asia Development Update, April 2024: Jobs for Resilience)を発表しました。南アジア地域の成長率は、主にインドの力強い成長とパキスタンとスリランカの回復により、2024年には6.0%と高い成長が見込まれています。同報告書では、以前から続いている構造的な課題が持続的な成長を損ない、同地域の雇用創出や気候変動への対応能力を妨げる恐れがあると指摘しています。

同報告書では、南アジアは今後2年間世界で最も急速に成長する地域であり、2025年の成長率は6.1%になると予測していますが、この力強い見通しは、必ずしも当てにはならないと述べています。域内のほぼ全ての国では、成長率は依然としてパンデミック前の水準を下回っており、歳出に依存していると同時に、域内のすべての国で民間投資の伸びが急激に鈍化しており、急速に増加する生産年齢人口に十分な雇用が創出されていません。

今回のモーニングセミナー(第188回)では、フランジスカ・オーネゾルゲ南アジア地域担当チーフエコノミストおよび同チーフエコノミスト室のチームが、同報告書の主なポイントを日本の皆様に向けてオンラインでご紹介しました。

日時

2024年4月19日(金)午前8時~午前9時(日本時間)

スピーカー

The World Bank
フランジスカ・オーネゾルゲ 
世界銀行 南アジア地域担当チーフエコノミスト 

南アジア地域における政策に関する議論と世界銀行による融資を支援するための、主要な経済課題に関する調査研究プログラムを統括している。現職以前は、開発経済総局(DEC)のマネージャーとして、世界銀行の旗艦報告書「世界経済見通し」(Global Economic Prospects:GEP)の主任執筆者であった。

世界銀行入行前は、欧州復興開発銀行(EBRD)チーフエコノミスト室でサーベイランス、予測、金融セクター政策に従事、国際通貨基金(IMF)でアジア、ヨーロッパ・中央アジア各国を担当。学術誌や政策報告などに多く執筆し、債務・金融危機、インフレ・通貨政策、成長・インフォーマル労働市場などのマクロ経済・金融に関する幅広いテーマをカバーしている。エコノミスト、ウォールストリートジャーナル、フィナンシャルタイムズはじめ主要メディアでも引用されている。トロント大学で博士号を取得。

The World Bank
パトリック・カービー
世界銀行 南アジア地域担当チーフエコノミスト室 上級エコノミスト 

「南アジア地域開発報告」首席執筆者。現職以前は、世界銀行の旗艦報告書で、世界経済および途上国の政策変化に関する世界銀行の分析をまとめる「世界経済見通し」(Global Economic Prospects )首席執筆者の一人。世界銀行入行以前は、カナダ銀行の国際予測部首席エコノミストとして、金融政策報告書および同銀行の世界マクロ経済モデルに従事した。

The World Bank
ゾーイ・レイユ・シェ
世界銀行 南アジア地域担当チーフエコノミスト室 上級エコノミスト

「南アジア開発報告」はじめ、南アジア地域のマクロ経済に関する分析業務に従事している。2021年、世界銀行入行。それ以前は、アトランタ連邦銀行のリサーチエコノミスト及びアシスタントアドバイザー。ミネソタ大学で経済学博士号、ウィリアムカレッジで経済学・数学学士号を取得。Journal of Monetary Economics、European Economic Reviewなどの査読付き学術誌に論文を発表している。 

発表資料

South Asia Development Update, April 2024: Jobs for Resilience(英語、PDF)

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世界銀行モーニングセミナーシリーズ

イベント詳細

  • 日時: 2024年4月19日(金)午前8時~午前9時(日本時間)
  • 開催形式: オンライン(Youtube)※参加登録は必要ありません
  • 言語: 英語(日本語への通訳なし)
  • お問合せ: 世界銀行東京事務所・大森 
  • komori@worldbankgroup.org