南アジア地域では20年以上にわたる持続的な経済成長により、生活水準が向上し、大幅な貧困削減がもたらされました。しかし、同地域は深刻な環境汚染に直面しており、気候変動の影響を最も受けやすい地域の一つでもあります。同地域は今年、他のどの発展途上国地域よりも速いペースで成長すると予想されていますが、パンデミック前のペースよりは遅く、同地域の開発目標を達成するには十分な速さではなく、同地域の各国は成長を加速し、持続可能な方法で雇用を創出する必要があります。
同地域の産業部門でのエネルギー使用は排出量の主な原因となっており、気候変動と大気汚染の両方を引き起こしています。南アジアは、同じ生産高を生み出すために世界平均の 2 倍のエネルギーを使用しており、より高度なエネルギー効率の高い技術の導入が遅れています。世界的なクリーンエネルギーへの移行は、同地域の生産性の向上、汚染の削減、燃料輸入への依存の減少、雇用の創出のための機会でもあります。これを活用するには、各国は先進的なエネルギー効率の高い技術の導入を奨励し、労働市場の変化の影響を受ける弱い立場にある労働者を保護するための措置を講じる必要があります。
この度、マーティン・レイザー世界銀行南アジア地域担当副総裁および同地域総局幹部の来日の機会を捉え、セミナー「グリーンな成長:南アジアにおけるエネルギー効率の向上のために」をハイブリッド形式(会場参加またはオンライン参加)で開催します。本セミナーの使用言語は英語・日本語(同時通訳付き)です。
世界銀行の南アジア地域における取り組み(英語)
https://www.worldbank.org/en/region/sar
日時
2024年2月29日(木)午後2時~午後3時30分(日本時間)
プログラム
基調講演
「南アジア地域におけるグリーンな成長とエネルギー効率の向上~南アジア地域経済報告2023年10月版より」
マーティン・レイザー
世界銀行 南アジア地域担当副総裁
講演
「JICAの取り組み:南アジア地域におけるグリーンな成長のために」
廿枝 幹雄
国際協力機構(JICA)理事
コメント
山形辰史
立命館アジア太平洋大学 教授
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