2024年2月21日、日本機械輸出組合(JMC)主催による「公的輸出支援制度専門講座(世界銀行編)」がオンライン形式で開催され、クリストファー・ブラウン世界銀行主任調達専門官とトーマス・オサリバン同コンサルタントが「世界銀行の調達方針改善について~価格に見合った公正な価値の確保に向けて」と題して講演を行いました。本講座では、世界銀行の調達フレームワーク、Rated Criteria使用の義務化の概要と事例、民間企業の皆様にとっての意味などについてご紹介しました。また、池上隆夫・東京事務所ビジネスインフォメーションアドバイザーと大森功一・同上級対外関係担当官より、Rated Criteria使用の義務化の主なポイントと東京事務所による取り組みについて紹介しました。
世界銀行は2016年より運用を開始した調達フレームワークに「バリュー・フォー・マネー(VfM)」の理念を採用し、 品質、持続可能性、革新性といった価格以外の要素についてRated Criteriaを用いて入札者の審査にあたるよう奨励してきました。これにより借入者 は調達において、最も安い入札価格ではなくFit for Purpose なソリューションを優先する選定基準を使うなど、より戦略的なアプローチをとることが可能になっています。さらに新たな展開として2023年9月1日より、国際調達の大半について基本的に「Rated Criteria」を使用することを義務付けています。
日時
2024年2月21日(火)午前10時~午前11時30分(日本時間)
スピーカー
クリストファー・ブラウン
世界銀行 主任調達専門官
トーマス・オサリバン
世界銀行 コンサルタント
池上隆夫
世界銀行 東京事務所 ビジネスインフォメーションアドバイザー
大森功一
世界銀行 東京事務所 上級対外関係担当官