世界銀行は2016年より運用を開始した調達フレームワークに「バリュー・フォー・マネー(VfM)」の理念を採用し、 品質、持続可能性、革新性といった価格以外の要素について「Rated Criteria」を用いて入札者の審査にあたるよう奨励してきました。これにより借入者 は調達において、最も安い入札価格ではなくFit for Purpose なソリューションを優先する選定基準を使うなど、より戦略的なアプローチをとることが可能になっています。さらに新たな展開として2023年9月1日より、国際調達の大半について基本的に「Rated Criteria」を使用することを義務付けています。
この度、2016年の新調達フレームワーク導入および2023年9月からのRated Criteria使用の義務化にあたって主導的な役割を果たしてきたクリストファー・ブラウン世界銀行主任調達専門官(前チーフプロキュアメントオフィサー)の来日の機会を捉え、世界銀行が融資を提供して途上国政府・政府機関が実施するプロジェクトにおけるビジネス機会にご関心をお持ちの民間企業の皆様を対象に、ビジネスセミナー「世界銀行調達制度のRated Criteria:価格に見合った公正な価値の確保に向けて」をハイブリット形式で開催しました。本ビジネスセミナーでは、世界銀行の調達フレームワーク、Rated Criteria 使用の義務化の概要と事例、民間企業の皆様にとっての意味などについて取り上げました。
日時
2024年2月20日(火)午前10時~午前11時30分(日本時間)
スピーカー
クリストファー・ブラウン
世界銀行 主任調達専門官(前チーフプロキュアメントオフィサー)
発表資料: Advancing Rated Criteria(英語、PDF)
トーマス・オサリバン
世界銀行 コンサルタント
池上隆夫
世界銀行 東京事務所 ビジネスインフォメーションアドバイザー
発表資料:世界銀行プロジェクト入門ワークショップ紹介(PDF)
大森功一
世界銀行 東京事務所 上級対外関係担当官
コメンテイター
三宅且仁
一般社団法人 海外建設協会(OCAJI)常務理事
小野塚恭彦
世界省エネルギー等ビジネス推進協議会 企画委員会副委員長/トルコ黒海沿岸ワーキンググループ主査