2023年3月13日、世界銀行は新報告書「デジタル・アフリカ:仕事創出のための技術変革」(Digital Africa: Technological Transformation for Jobs)を発表しました。毎年2,200万人以上が新たに労働市場に参加するアフリカにおいては、良い仕事を創出することが不可欠です。コンピューターからアプリ、機械学習にいたるデジタル技術は、人々、ビジネス、仕事に新たな機会をもたらします。同報告書では、インターネットの利用がアフリカ諸国で雇用機会を増加し、貧困削減を後押ししたと論じています。デジタル技術の可能性を最大限に発揮するには、デジタル技術をより手頃な価格で提供し、利用しやすくする必要があります。そのためにアフリカ諸国の政府は、インターネットの普及範囲の拡大、生産的なインターネットの利用の促進、そしてスキル、仕事、収入を向上させる政策と投資を優先する必要があると、同報告書では指摘しています。
今回のオンラインセミナーでは、同報告書をとりまとめたタニア・ベガゾ世界銀行デジタル開発グローバルプラクティス上級エコノミストが、ナイロビよりオンラインで、日本の皆様に向けて同報告書の主なポイントをご紹介しました。
日時
2023年6月21日(水)午後5時~午後6時(日本時間)
※通常のモーニングセミナーとは開催時間が異なりますのでご注意ください。
スピーカー
タニア・ベガゾ
世界銀行 デジタル開発グローバルプラクティス 上級エコノミスト
アフリカにおけるデジタルインフラ・政策に関する経済政策・調査業務を主導し、世銀の戦略策定や借入国政府との調整に従事。デジタル開発に関する知識の普及、デジタル分野にける改革促進をはじめ国別業務の準備・実施支援、世銀と開発パートナー機関との連携促進を担当。現職以前は、世界銀行の市場・競争力政策チームのグローバルリードとして50カ国以上の競争力政策支援ポートフォリオを統括し、反トラスト・競争促進のための法制度整備のための技術協力や融資業務に携わった。世界銀行入行以前は、国際電気通信連合(ITU)、APOYO Consultoria、ペルーのテレコム機関(OSIPTEL)に勤務し、ネットワーク産業の経済法制度のデザインと実施、反トラスト事案に関する経済分析、官民連携の法制度面に関する業務に従事していた。エコノミストであり、ハーバード大学で行政学修士号(国際開発)を取得。
発表資料
Digital Africa: Technological Transformation for Jobs (英語、PDF)
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