世界銀行は、日本社会開発基金(JSDF:Japan Social Development Fund)を活用し、キルギス共和国におけるユースのエンパワーメントを推進する「ユースのための生計(L4Y)コミュニティ支援プロジェクト」(Livelihoods For Youth (L4Y) Community Support Project)を支援しました。本プロジェクトに対してJSDFから273万米ドルのグラントが提供され(2018年6月27日承認)、2019年4月から2023年1月にかけて、コミュニティにおける小規模社会・経済インフラ投資への拠出と、ユース向けおよびユースが主導する企業向けのキャパシティ構築・技術支援を提供し、約4000名の男女のユースが受益しました。これらの活動は、世界銀行が支援するCASA-1000コミュニティ支援プロジェクトの下での経済インフラ投資への支援にもつながりました。
今回のセミナー(JSDFを活用したプロジェクトをご紹介する「JSDFダイアローグシリーズ」第14回)では、同プロジェクトの世界銀行側の担当タスクチームより、JSDFの支援による本プロジェクトの概要、成果、実施の経験談をお話ししました。
日本社会開発基金(JSDF: Japan Social Development Fund)は2000年6月、日本政府の資金拠出により創設され、世界銀行が運営にあたっています。JSDFは、途上国の貧困に苦しむ人々、社会的に最も弱い立場に置かれている人々のニーズに直接対応し、持続可能な活動へと発展する可能性の高いプロジェクトに対してグラントを提供し、こうした人々のキャパシティ強化、開発プロセスへの参加を支援しています。JSDFでは、準備・計画・実施段階でシビルソサエティとの連携を促進しています。
日時
2023年6月14日(水)午後4時~午後5時30分
スピーカー
マイトレイ・ダス
世界銀行 信託基金・パートナーシップ局 局長
山本深
財務省国際局開発機関課課長補佐
ナヴィード・ハッサン・ナクヴィ
世界銀行 ヨーロッパ・中央アジア地域総局 キルギス共和国担当カントリーマネージャー
ルイザ・ノラ
世界銀行 ヨーロッパ・中央アジア地域総局 上級社会開発専門官
アイダ・ボロツベコヴァ
アガ・カーン財団
アシュラン・ミーアシェフ
アガ・カーン財団
ヨランダ・アザルコン
世界銀行 信託基金・パートナーシップ局 日本社会開発基金(JSDF)アドミニストレーター
大森功一
世界銀行 東京事務所 上級対外関係担当官
発表資料
Livelihoods for Youth (L4Y) Community Support Project(英語、PDF)
関連資料(インフォグラフィック)
Livelihoods for Youth Community Support Program "L4Y"(英語、PDF)