都市の重要な役割は、市民のニーズを見出して対応し、より良い居住性に対する投資を促進することです。新型コロナの流行をきっかけに、安全を確保しつつ、多様な働き方や学びの機会、楽しみを見出すための新しい手段が開拓することが新たな規範となりました。だからこそ、都市は機敏さを保ち、政策変更に役立つデータを収集・分析し、こうしたライフスタイルの変化に対応することで、市民の多様なニーズを理解する必要があります。
横浜市が主催する第11回アジア・スマートシティ会議(ASCC)は、国内外の民間、公的セクターのステークホルダーが一堂に会し、都市開発とスマートシティの将来像を議論する国際会議です。本年の会議テーマは、(1)脱炭素、(2)持続可能な開発目標(SDGs)及び自発的自治体レビュー(VLR)、(3)スマートシティです。
世界銀行東京開発ラーニングセンター(TDLC)は、アジア・スマートシティ会議に向け、都市連携プログラム(CPP)のもと、横浜市と連携してきました。TDLCは、「社会ニーズに合わせて変容する魅力ある都市づくり」セッションのモデレーションと、カルリ・ヴェンター世界銀行上級都市開発専門官による持続可能な都市の実現に向けたフレームワークの発表、ザグレブ市の事例のプレゼンテーションを行います。
本セッションでは、居住性の高い暮らしを求める地域住民のニーズに応えしなやかに変容する都市をどのように設計するかについて、国内外のアプローチと事例を紹介します。登壇者からは、都市が提供する新しいサービスに適用され貢献してきたツールを説明します。また、事例から得られた教訓と重要な提言を紹介します。