2022年11月17日、西尾昭彦・世界銀行開発金融担当副総裁が、都内の東京女学館中学校・高校で「世界銀行グループで働くとは」と題して講演を行いました。「秋の進路講演会」として実施されたもので、西尾副総裁からは世界銀行グループの概要、高校や大学から世界銀行に入行するまでのキャリアパス、入行後、現在までどのような業務に従事してきたのかについてお話しし、参加した中学生と高校生からの質問にお答えしました。
西尾副総裁は、ディアリエトゥ・ガイ人事担当副総裁とともに日本人採用を促進するためのミッションを率いて来日し、都内でキャリアセミナーや講演会を実施しました。
学生(高校生・中学生を含む)向けの世界銀行の概要・役割やキャリアに関する講演、東京事務所でのグループ訪問受け入れにご関心をお持ちの方は、komori@worldbankgroup.org 宛にご連絡ください。
スピーカー
西尾昭彦
世界銀行 開発金融担当副総裁
西尾昭彦(アキ)は、世界銀行の開発金融総局(DFi)担当副総裁として、国際開発協会(IDA)、国際復興開発銀行(IBRD)、多様な信託基金ポートフォリオなどを通した、世界銀行の戦略的資金調達を統括。2019年2月の就任以降、ドナー各国からの拠出金、内部資金、債券市場で調達した資金等を組み合わせた資本基盤の強化に加え、脆弱国に対する支援拡大、民間セクター開発促進といったIDAの様々な重点課題への取り組みの調整が任務となる。特に2021年は、過去に例をみない1年前倒しのIDA第20次増資(IDA20)において、開発パートナーからの過去最大の930億ドルの増資パッケージの確保に貢献。また、2019年のIDA第19次増資においては、世界の最貧国のために820億ドルの確保に貢献。世界銀行において勤続30年の経験を有する。管理職としてのリーダーシップ、エコノミストとしての専門知識、多くの国々における実務経験に加え、ドナー各国と協力して開発支援を行った実績を併せ持つ。1988年、ヤング・プロフェッショナル・プログラム(YPP)により世界銀行に入行して以降、様々なポジションを歴任。DFi副総裁就任以前は、公正成長・金融・制度(EFI)担当副総裁代行とEFI戦略・業務局長を兼任。それ以前は、IDA担当局長、南アジア地域担当戦略業務局長、世界銀行研究所業務局長、中国担当プログラム・コーディネーター、農村開発局のインドネシア担当エコノミスト等を歴任。世界銀行入行以前は、日本で海外経済協力基金(現JICA:国際協力機構)に勤務。ブリティッシュ・カウンシル奨学生。英国ケンブリッジ大学にて開発経済学の修士号を取得。一橋大学経済学部卒。フランス、アンジェの西部カトリック大学にて仏語ディプロマを取得。日本国籍、横浜市出身(横浜翠嵐高校卒)。