世界銀行は、日本社会開発基金(JSDF:Japan Social Development Fund)を活用し、ベトナムにおいて「ベトナム北部山岳地帯 統合的子ども栄誉改善プロジェクト」(Vietnam Northern Mountain Integrated Child Nutrition Improvement Project)を支援しました。本プロジェクトに対して282万米ドルのグラントが提供され、2017年1月から2021年12月にかけて、ベトナムの少数民族の半数が居住するベトナム北部山岳地帯において、食料・栄養セキュリティの改善、コミュニティに根差した栄養ケアの強化、州レベルでの政策プラットフォームの設立支援と統合的農村栄養ケアアプローチ(Integrated Rural Nutrition Care Approach)の拡散を進めました。
今回のセミナー(JSDFを活用したプロジェクトをご紹介するJSDFダイアローグシリーズ第13回)では、同プロジェクトの世界銀行側の担当者(ベトナム担当人間開発プログラムリーダーおよび同プロジェクトのタスクチームリーダー)がプロジェクトの概要をご紹介するとともに、実施機関であるセーブ・ザ・チルドレン・ベトナムの担当者、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの担当者がプロジェクト実施における経験談やプロジェクトの成果をご紹介しました。
日本社会開発基金(JSDF: Japan Social Development Fund)は2000年6月、日本政府の資金拠出により創設され、世界銀行が運営にあたっています。JSDFは、途上国の貧困に苦しむ人々、社会的に最も弱い立場に置かれている人々のニーズに直接対応し、持続可能な活動へと発展する可能性の高いプロジェクトに対してグラントを提供し、こうした人々のキャパシティ強化、開発プロセスへの参加を支援しています。JSDFでは、準備・計画・実施段階でシビルソサエティとの連携を促進しています。
日時
2022年6月24日(金)午後4時~午後5時30分(日本時間)
プログラム
挨拶(15分)
ダーク・レニールマン
世界銀行 信託基金・パートナーシップ担当局長
田部真史
財務省 国際局 開発機関課長
世界銀行ベトナム担当チームの視点から(5分)
クリストフ・ルミエール
世界銀行 人間開発プログラムリーダー(ベトナム担当)
プロジェクト概要(10分)
フン・ラン・ダオ
世界銀行 ベトナム事務所 上級保健専門官(本プロジェクト担当タスクチームリーダー)
プロジェクトに関するビデオ放映(5分)
プロジェクト実施団体・パートナー団体の視点から(30分)
ヴウン・ディン・ギャップ
セーブ・ザ・チルドレン・ベトナム プログラム実施担当ディレクター
当日の資料: Japan Social Development Fund (JSDF) NORTHERN MOUNTAIN INTEGRATED CHILD NUTRITION(英語、PDF)
IMPROVEMENT PROJECTトラン・ダン・コア
ベトナム保健省 母子健康局 副局長
梛野耕介
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 海外事業部 プログラム・コーディネーター
質疑応答(25分)
モデレーター
大森功一
世界銀行 東京事務所 上級対外関係担当官